ドラクエ１冒険日記①
はじめに。
ドラクエ４の日記がまだ中途半端のままじゃないか
という突っ込みは却下させて頂きます。
っていうか調子に乗りすぎたね。
あそこまで勢いに任せて書いてしまうと、もう軌道修正が出来ませんよ。
あ～やっぱ普通の冒険日記にしておけばよかったな
という後悔の念を抱きながらドラクエ１冒険日記、始めさせて頂きます。
なぜ今更ドラクエ１（しかもファミコン）なのか？
私にも解りません。まあ気紛れな私の事ですから・・そのへんの細かい事は放っておきましょ
ゲームを始める前にパッケージをしげしげ眺めてみる。
んー。
懐かしいな・・表にはドラゴンと対峙している勇者の画が描かれています。
これは丁度孫悟空が天下一武道会に始めて出る所くらいの絵柄かな？（ドラゴンボールのね）
そして裏には本作を「超本格的ロールプレイングゲーム」と銘打ちながら次のようにこのゲームの世界観を説明している。
邪悪な竜の化身が支配するアレフガルド。あなたは伝説の勇者ロトの生まれ変わりとなって、
広大なアレフガルドを冒険！あるときは怪物たちと戦い、またあるときは城や街で人々と話し、
魔の竜を倒すため、旅を続けます。登場人物は、なんと１００人以上、そして、色んな個性をもつ多くの怪物たち。
ドラゴンクエストの世界は、あなたをきっと魅了する事でしょう。さあ、あなたの旅は、今、はじまったのです。
今でこそゲームの人気ジャンルの一つとなったＲＰＧも、当時の日本ではあまり
というか全然知られてなかったんですよね。もちろん当時の私（小４）もＲＰＧって何だ？ってな感じでした。
当時はスーパーマリオやスパルタンX等のアクションゲーム隆盛の時代。
そのブームの中、こんな地味なＲＰＧなど流行る訳が無いじゃんというのが初めての印象でした。
・・まあ結局発売日の日に買ったんですけどね。
なんでだろう？まあ多分あの時はやたらと少年ジャンプが本作をプッシュしていたし
なんと言っても鳥山明氏がモンスターデザインを手掛けていたから、
アラレやドラゴンボール大好きッ子であった私はその辺に惹かれたのかも知れない。
・・で、結果このドラクエは100万本以上を売り上げる大ヒット作になり、日本中にこのＲＰＧというジャンルが一気に浸透したんですよね。
その伝説のゲームソフトが１５年の時を経て、今この手の中にある・・そう考えると、何か感慨深いものがあります。
さあ、いつまでも浸ってないでさっさとゲームを始める事にしましょう。
おもむろに電源・オン。
・・おお、ロトのテーマが流れてきましたよ
ぺっぺぺ ぺっぺっぺ ぺっぺっぺっぺっぺっぺ
ぺっぺっぺっぺっぺっぺっぺっぺ ぺっぺぺぺっぺっぺっぺ～
しーん・・
ちゃっちゃちゃ～ちゃ～ちゃ～ちゃ～ちゃ～ちゃ～ん
ちゃ～ちゃちゃ～ちゃ、ちゃちゃちゃちゃ～んちゃ～ん
ちゃ～ちゃちゃ～ちゃ～ちゃ～ちゃ～ちゃ～
ちゃちゃちゃちゃ～ ちゃちゃちゃちゃ～ちゃ～ちゃ～ちゃ～～～
ちゃ～ちゃちゃちゃちゃ～ちゃ・・・
・・・・。
オープニング聴いただけでどうして目頭を押さえているんだ俺は
動揺を隠せないまま「ＳＴＡＲＴ」を選ぶ。すると画面は名前入力画面に変わり、そして懐かしい曲が流れ出した。これは、街の曲だ
ちゃらららららら～らららぁ～ ちゃららららららららら、ら～ら～ら～
ちゃららっらららっらっら～・・・
・・・・。
ふう（涙目）
名前はもちろんの事、「くえすと」。ゲームが始まるとすぐさまラダトーム王、ラルス１６世の話が始まった。
このラルス１６世はくえすとに世界を滅ぼさんとする竜王を一人きりで倒し、あまつさえ王女ローラも救出してくれという無謀な命令を下す。
そんな孤高の戦士を激励しようと、彼はくえすとに幾つかの宝を進呈してくれる。
その中身は、松明と銀の鍵と１２０Ｇ
お前、これから過酷な一人旅に出ようとしている戦士に向って何ともしみったれた激励をしてくれるじゃないか
少なくとも剣と鎧の一式でもくれってんだ・・魔物だらけの危険な広野に裸のままおっぽり出しておいて、「期待しているぞ」も何もないもんだ。
・・まあ、頂ける物は有難く頂戴するッス。俺、やるッス頑張るッス（ティーダ風に）
それら粗品の調達ついでに王室にいる兵士に話し掛けてみる
たからのはこを ぜんぶとったなら そのなかに かぎが はいっていたはずだ。
かぎは １どつかうと なくなってしまうが そのかぎで とびらを あけたとき・・・
おまえのたびが はじまるだろう。
ん。
今のセリフ、ちょっと心に響いた。ありがとな、少し勇ましい気分になってきたよ。
よし、じゃあ・・・・いっちょ、その竜の化身とやらをぶっ倒しに行きますかね！
銀の鍵を使って扉を開け、階段を下り王室から出る。
いちいち「かいだん」コマンドを使わなくてはいけないところが少々（いや、大分）煩わしい。
１階に降りると外に向って一直線。
そして・・戦士くえすとは竜王を倒すべく、単身ラダトーム城から出立したのであった。
外に出るとラダトーム城から海を隔てたすぐ近くに竜王の城が見えますね。近そうで遠いゴール、これがドラクエ１のジレンマ。
悲壮感さえ漂う「広野を行く」を聞きながら城下町へ向う。まずは武具を調達しないと話にならないですからね。
余談であるが初プレイ時、私は何をしていいのか見当がつかず裸のまま突貫して魔法使いに燃殺されたという嫌な記憶がある。
そんな青い記憶を懐かしみながら武器屋へと向う
その武器屋は たけざお１０Ｇ こんぼう６０Ｇ どうのつるぎ１８０Ｇ ぬののふく２０Ｇ かわのふく７０Ｇ かわのたて９０Ｇ
という品揃え。所持金は１２０Ｇ、さてどうしようか？
パターン１ こん棒＋布の服 （攻撃重視。まあこれが一番バランスがよいでしょうな）
パターン２ 竹ざお＋皮の服 （Ｄ重視。パターン１と同額）
パターン３ 竹ざお＋布の服＋皮の盾 （超ディフェンシブ。だが金はスッカラカン）
パターン４ こん棒のみ （デンジャラス。だが後１０Ｇ貯めれば皮の服を購入できる）
どちらかと言うとディフェンス重視である私はここでパターン２を選択。
まあ暫くはスライムやドラキーが相手だし竹でも一発でしとめられるでしょう。
そして再び広野へ。よーしまず最初はスライムをばんばん狩ってやるぜ
だが、なかなか敵が出ない。退屈になった私は危険を顧みず城の北方にある勇者の洞窟へ向う事にした。
確かそこにロトが残した石版があったはず。ロトの後継者として、冒険の最初に彼の遺したメッセージを拝するのは義務でしょう。
それにその洞窟には敵が出ないからね。
そして結局一度もエンカウントもしないまま、勇者の洞窟に到着。よし、中へ入ろう。
・・・・・・う。
な・何だこのおどろおどろしい曲は。こんなに怖い曲だったっけ・・？しかも視界ゼロ・・・はっきり言って怖い。
松明を使っても１ブロック先が見渡せるのみなんで壁にガンガンぶつかる事。しかも数歩歩いただけで迷ってるし。
何処に行ったらいいかサッパリ解らない！これで敵が出るんなら発狂しかねないな（言い過ぎ）
・・なんとか一番奥に到達した。・・宝箱がある。開けてみよう
するとこんなメッセージが画面に出た。
くえすとは せきばんを みつけた。せきばんには こう かかれている。
わたしのなは ロト。わたしの ちをひきしものよ。
ラダトームからみえる まのしまに わたるには ３つのものが ひつようだった。
わたしは それらを あつめ まのしまに わたり まおうを たおした。
そして いま その３つの しんぴなるものを３にんの けんじゃに たくす。
かれらの しそんが それらを まもっていくだろう。
ふたたび まのしまに あくが よみがえったとき それらを あつめ たたかうがよい。
ここでロトが言う「３人の賢者」というのは・・やはりＤＱ３の三人の仲間の事を指しているのだろうか・・・？
ぶるっ
鳥肌モノですよコレ
・・これがロトシリーズが素晴らしいと絶賛される所以ですね。３から１へのこの繋ぎ方・・・・・秀逸。
まさか、いや、ま・さ・か ３で勇者ロトを演じさせてくれるなんて思いも寄らなかった。
まあその辺の熱い思いは３の冒険日記の時に大いに語らせていただきます。
さて洞窟から出て来たくえすとはここで一旦城付近に戻る事にする。
それにしても・・ふう。
ロトの石版といい・・この切ないフィールド音楽といい・・クソッ
何でこんなにも俺の心を熱くしてくれる。どうして１５年の時を経ても未だに俺の心をガッチリ掴んで離さないんだ、ドラゴンクエスト。
買って・・良かった・・・思い切って１２３４買って良かった・・・
思い出すな・・あの時のこと。あの時は・・ふふ、右も左もわからず、何度死んでも遠出を試みたっけ・・
魔法使いや大サソリにまだ敵わないと知りつつも、この広い世界の全てを知りたくて、とにかく歩きたくて。
そんな少年の頃の事も、この作品はフィードバックさせてくれる・・良かった・・買って、ホントに良かった・・
などとＤＱとの出会いを神に感謝しながらラダトームに戻っている時。
その時は来た。
でられらでられられん！でられられ～んれ～ん・・・
ゴーストが あらわれた！
コマンド？
くえすとの こうげき！
ゴーストに１ポイントの ダメージをあたえた！
！
ゴーストの こうげき！ くえすとは５ポイントの ダメージをうけた！
！？
くえすとはにげだした！ しかし まわりこまれた！
ゴーストの こうげき！ くえすとは５ポイントの ダメージをうけた！
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 。
くえすとはにげだした！
しかし まわりこまれた！
～～～～～～～～～ッ！！！
ゴーストの こうげき！ くえすとは５ポイントの ダメージをうけた！
ちゃらららちゃららら ちゃららら らららら たらら～ん
あなたは しにました
うおおおおおっ！？メチャクチャ怖ぇ！！
なんだよこのちゃらららちゃららら ちゃららら らららら たらら～んっての！
凄く怖いって！夢に出てきそうだよこの旋律！
それに「あなたは しにました」って・・・
うっ・・こんな、ヒドイ・・セリフ・・・っ
あんまりだよっ
って言うか・・良く子供の時コレ聞いて泣かなかったな・・・ショックの余りしばらく固まっちゃったよ。
畜生ッ！！何か腹立つな！！せっかく人が昔の事思い出してよろしく哀愁だったってのに！
台無しだよ！ゴースト！てめえ覚えておけ・・・いつか強くなって、お前をとっちめてやるからな！
その時まで待ってろ！！！！！
ラダトーム王 「おお くえすと！しんでしまうとは なにごとだ！」
うるせえ！！何て言い草だ、このジジイ！
じゃあお前がやってみろよコラァッッ！！！
「死んでしまうとは何事だ」という何とも凄まじいセリフに怒りとも呆れとも取れない思いを抱きながら
続く
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