「黄昏のロンダルキア」



・・ロンダルキア迷宮内。


「はぁ・・はぁ・・おい・・大丈夫か・・あの階段の向こうが・・・はぁ・・多分・・・ゴールだ」


息も絶え絶えのローレシア王子、くえすと。いかに一国最強の剣士とはいえ、次々と襲い掛かってくる魔物に先頭に立って戦ってきた為傷は3人の中で最も深い。



「王子・・・御免なさい。貴方にばかり・・。私達、力が無いから・・・」


直接の打撃はほとんどくえすとが受けてくれる為、体の傷は比較的浅いムーンブルク王女、マリア。マリアは残り少ない気力を振り絞り、くえすとに回復の魔法を施す。


「気にするな。お前等に期待なんてしちゃいない。お前等はお前等ができる仕事をすればいい。・・それよりもアイツ、気を失ってるんじゃないのか?気付けをしてやれよ」


言って床に倒れこんでるサマルトリア王子、アーサーを指差す。おずおずと言う通りにアーサーに近寄るマリア。アーサーは肉体的な傷はもとより気力そのものが尽きかけていた。どうやら気を失っているようで目は開いているものの表情に覇気が無い。


「ちっ情けない奴だ。また気絶かよ」

「そ・そんなこと。彼は二列目で肉体的なダメージがあるし・・それに魔法力も相当尽きてる・・・精神的な疲れもあるわ。それに・・・」

「それに・・なんだ?」

「この人は・・気持ちが優しいから・・・」

「は!気持ちがやさしい?笑わせるな!最前線でお前等を守ってるのは一体誰だ?コイツのやってることといえば大した事は無い気休めのシールドをはるか利きもしない間接魔法で怪物の怒りを逆撫でするかだろうが斬りつける勇気も無いなんてな、そんなのは使えないデク野郎だよ、この先祖の恥さらしが!」

「・・・非道い事言うのね。この人だって必死に、貴方のサポートをしようと・・」

「はっはっは!サポートと来たか!逆だ、逆!ちょっと敵の攻撃がかすったくらいで気を失いやがって。コイツを庇いながら戦う俺の身にもなってみろ!お前だってコイツがいなきゃ魔法力を温存できるんじゃないのか?ようは役立たずなんだよこいつは。何をやっても中途半端だ。ちっ、何でこんな奴連れてきたんだ、俺は・・」

「・・ひどいね」

「何か言ったかよ・・・」

「・・ごめんなさい」

「ったくよ。そんなにこいつのことが大事か?・・ははぁ、さてはお前、こいつに惚れてるんじゃねえのか?あーあ、こいつもうまいことやるよな、お前の母性本能くすぐるなんてよ?そうだよなあ、こいつはお前の可愛い可愛い弟分だもんなぁ。・・くくっ、過酷な旅の中で芽生えた愛って奴か。ハッ!!青春だあねぇ。悪かったな?気が付いてやれなくてよ!!ハッハッハッハ!!!」

「ひ・・どい。私の気持・・・ち・・」 (知ってるくせに!)

「ヘッ・・しょうがねえ。俺も流石に疲れた。さっさとここ脱出して休みをとらないとな。こいつは俺が連れて行く。」


言ってアーサーに近づくくえすと。


「そ・そうね。このままじゃアーサーが心配。こうも気温が低いと気を失っているだ・・・・・・・・・あ・・・・・・くえ・・すと・・」


マリアの目の前に巨大な黒い影が立ち塞がった。

マリアの表情が恐怖に歪む。



「ん・・・どうした・・・  !!  ちっ・・よりにもよってコイツかよ。見たとこ一体だけ・・・・何とかなりそうだな。おい、援護頼むぞ・・」


ドラゴンだった。くえすとの後ろからいつのまにか1匹のドラゴンが近づいていたのだ。くえすとを威圧するその眼光は凄まじく、疲弊しきっているくえすとは圧倒されて思わず後ずさる。その隙を見逃さなかったドラゴンは紅蓮の炎を吐きながら鋭利な爪でくえすとに襲い掛かる!



「ゴォォォォォ!!!!」

「ぐ!お!」


盾でかろうじて炎を防ぐ。しかし炎の勢いで体勢が崩れるくえすと。




メリ




その瞬間




グチャァァァァァァ




竜の爪はくえすとの左肩をえぐっていた。




くえすとの左半身はスプーンで掬われたゼリーのように容易くえぐられた。




「くえすと・・・?い・いや・・いやああああ・・」

・・あ。・・えぇ?・・は・・はあ?ぎゃ、ぎゃあああああアアアアアアアアアアアアアアアア!!!ぐわぉぉぉーーーーー!!痛ぇぇぇぇぇぇ!!!俺の・・俺の身体ぁ!!?がはーーーっ!!!ゴボァアアアア!!!」


激しく吐血するくえすと。無理もない、彼の左半身は鎧ごとごっそりドラゴンの爪に持ってかれていた。



「いやァ―――――――!!くえすとぉ!!」


あまりの痛みにもんどりうつくえすと。マリアは急いで回復魔法を詠唱し始める。


「ん・ん・ん!!・・だ、だめェ!!集中でき・・ない!くえすと!ねえくえすと!やだよっ死んじゃやだあ!


最早彼女の魔力も尽きていた。回復魔法を何度詠唱してみても気が焦るばかりで発動しない。


「ハッハッハハハアアアアア!!イラネエ!いらねえよおおおおおおう!!こんなヤツあ・・・・オレサマガアア!!!ブタッキテヤルウウウウウウ!!!ギャハッハッハッハアアア!!!!」


あまりの痛みに我を忘れてドラゴンに斬りつける。

ガツウッ

しかしドラゴンの分厚い皮膚はそう簡単には引き裂けない。


「に・にげてよ・・離れてよ、お願いだから!ねえ、お願い!逃げるの!逃げて!!イヤだよくえすと!本当に死んじゃうよォ!」

コココココンナノハナァァァァ、コウシテ・・ダアリャショー!!!」


くえすとは鬼神のごとき形相で剣の柄に力を込める。すると剣から凄まじい稲光が発し、ドラゴンの体を縦真っ二つに切り裂いた。


「GOGAAAAAAAHU;OV!!!!!」


聞いてる者の気を狂わさんばかりのドラゴンの断末魔の咆哮。


「マアダシナネエカ!!!!ナマイキダヨ、テメエハ!!しねよ!しねよ!しね!しね!シネシネシネシネ!!!!!ギャハハハハハハハハ!!!!!!死ンジャエよ――――――ウ!!!!」


ドラゴンの頭部を激しく切りつける。・・・・ドラゴンは2撃目で既に絶命していたのに。しかしそんな事は彼の目には映っていない。ただ破壊の衝動がこみ上げてきてこみ上げてきてしょうがない。あまりの痛みに脳をも焼きつく衝撃。発狂寸前だった。なまじ精神力が強い為、気絶する事も許されない。皮肉にも屈強な精神がそれを許してくれないのだ。そしてその軋轢は彼の脳を徐々に破壊していった。しかしそれが幸いしたか・・今の彼はさほど痛みを感じていはいない。



「くえ・・・す・・あなた・・・カラダ・・・ソレ・・・い、いやあああ・・・・」


凄まじい血の海。マリアはその中で笑い狂う男を見る。

既に半身を失いて猛狂う彼を見ながら彼女は必死に魔法を詠唱した。
この世を救う王子の筈であった彼の変貌をこれ以上見ていられなくなったのだろう



「しっかりぃ・・・して・・・しっかり・・・おねがい・・・おねがい・・・・」


彼女の燃えカスのような魔力が柔らかい光を発し彼の半身を包む。傷口は見る見る塞がっていくが、失ったもの全てを治癒する魔力は彼女にまだ備わっていなかった。


「ダ・・ダメ。もう・・ちからが・・出ないよ・・このまま、だと・・彼が・・死んで・・死ん・・で・・・そんな・・コト・・」


絶望的な未来がマリアの脳裏をよぎる。くえすとの圧倒的な強さで、何とか此処までやって来れたのだ。・・そのくえすとが死んでしまったら。自分も死ぬだけではない。この世がハーゴンとその邪教徒に蹂躙されてしまう。世界そのものが死んでしまうのだ。


「ね、ねえ!!早く!!早く外へ・・!!!」

「グアアアアアア・・・・・タス・・・・・ケ・・まり・・・・・あ・・・」


マリアの回復魔法で皮肉にも彼の精神は正常に戻ってしまった。いっそのこと気が狂ったままの方が彼にとっては幸せだったのかもしれない。



「タスケ・・・テ・・グアバブブグアア・ア・ア。シニタク・・ナイヨ・・マリ・・ア」


気を失っているアーサーと中途半端に生かされているくえすとをおぶって、必死に外への階段へと向かうマリア。



「もう少し・・もう少しで・・くえすと・・待ってて・・もう少しで、外に出られる・・からね?お願い、生きて・・お願い・・はぁはぁ・・・貴方が死んだら誰・・・が、この地獄の世を救え・・・るの?お城を失った私に・・生き場所を失った私に・・貴方のお陰で・・わたしは生きる気力が湧いた・・の。諦めるな・・・て・・貴方が言ってくれたか・・ら!はぐ・・・お、おねがい・・よぅう・・はあっ」


少しずつ,少しずつ、出口に近づくマリア。魔力を使い果たし、今は彼女の盾になってくれる男もいない。


今ナニカに遭遇してしまう。



それは、既に死を意味する事だった。



「あ・あ・あ・あ・あ・あ・・・・・・まりあ」

「はあ・・ふぅ・・ひ・・ふぅう・・・ううう・・は・・やく・・はやく・・・・!!」


既に限界。限界だった。体力も、気力も彼女は限界だ。今彼女の心の支えは「外に出ればきっと何とかなる・・」だけ。深く暗い地層の中で一人でいることなどこれ以上我慢が出来ない。歴代の偉大な祖先の力を受け継ぐ魔術の継承者とはいえ、この瘴気に耐えうるには・・・・彼女はまだ、17歳の、弱過ぎる女なのだ。



(外に出て・・・光を浴びれば・・・きっと何とかなる。)


そんな彼女の痛ましいほどの願い。


・・暗闇に一筋の光が差した。



「!!」




マリアは最後の力を振り絞って階段を駆け上がる。




階段の先には、純白の大雪原が広がっていた。





「はァ・・」


思わずでた溜息。今彼女の視界は伸びやかに開けている。あたり一面雪・・・大雪原。暗闇から出てきたばかりの彼女には直視できない程の眩い光がそこに溢れていた。眩しかった・・・晴れわたる空がまるで彼女を祝福しているかのように光を射し、雪原に反射して輝いているのが・・彼女には泣きたいくらいに嬉しく思えた。


真っ白な大地に、彼女は思わず膝をつく。



「これ・・が、まぼろしの、ロンダル・・キア。」


奇跡のような光景に暫し目を奪われるが、ハッとすぐに気を取り直して立ち上がる。後ろを見ると前方に見える美しい光景がウソのような色が広がる。くえすとの流失したグロテスクな赤を見る事によって、彼女は現状がまだまだ救いようの無いものである事を思い出した。


「そうだ・・今は早く、二人を。」


二人をおぶさり懸命に歩く。

暫くすると、教会が見えて来た。



「あ・・ああ。助かる・・これで・・こ・これで、助かる!助かるわ!!」


近づくたびに、彼女の視界は涙でぼやけて来る。


「ああ・・・・悪夢はもうすぐ、覚めるのね・・」


安堵の涙を流しながら一歩、一歩、ゆっくりと近づく。




――救われた。




彼女はそう思ったかもしれない。

しかし・・彼女は、此処こそが魔王の居城だという事を忘れていた。彼女の眼が驚愕に大きく見開かれる。

・・マリアの目の前には、巨大な悪魔がそびえていた。

身の丈が10Mはあろうかという巨人。巨人は彼女をじ・・と見詰めている。異様な視線。笑っているようだ。息も荒い。この巨人が何を考えているのか・・想像するだけで彼女の背筋は凍った。



「か・勝てる訳ない。こんな化け物に・・一人で・・勝てる・・わけが・・」


助けを求めるように彼女はアーサーを見る。


・・彼はまだ気を失っている。


すがるようにくえすとを見る。







――彼は既に呼吸をしていない。




「・・・・。」




その瞬間に、彼女は何を思っただろう。

何を思って、巨人が喜色満面で突進してくるのを見ただろう。





「いやァ・・」








迫り来る絶望の中で








彼女は最後にそう泣いた。












数分後―


ロンダルキアには黄昏色の風が吹いていた。
























うーん勢いで書いたが・・・あ、みんな、ひかないで。本当にこんな感じだったんだから!!マリア一人生き残ってロンダルキアに辿り着いた時はそれはそれは思わず言葉が詰まるほどの感動でしたよ。一歩一歩・・敵が出ないようにゆっくりゆっくり歩いて教会まで後数歩!!って時にギガンテス2匹。さっき以上に息が詰まりました(悔涙)次のチャレンジでは無事に教会に辿り着いた。感動です。その時はローレシア一人。まさにまさにギリギリの世界。そしてついに辿り着いたロンダルキアの教会。ここで少年ともは指を震わせながら神官に教えてもらった復活の呪文をメモに書き込む。

「フ、フー。」

この時の安堵感といったら。地獄のような戦いが思い出される。

「これで安心だね。」

しかし。
・・2のルーラは使いが手が非常に悪く、「最後に復活の呪文を聞いた町のみにしか飛ぶ事が出来ない」という特性があった。なので、例えばコレで他の町で復活の呪文を聞いてしまおうものならまたあの迷宮を潜り抜けなければならない。

俺がこの失敗をしてしまったのは厳然たる事実だ。おう、やったさ。金がたまってきたので買出しをしようと下界へ降りた時思わず復活の呪文聞いてしもたんよ。まあいい。昔の失敗は今となっては笑えるものだ。

さて、ロンダルキア。ここにもまあえげつない敵がわんさかでてきますね。

ギガンテス。憎きモンスター。あの真っ赤に染まった画面を俺は一生忘れないよ。
デビルロード。メガンテザル。
ブリザード。ザラキを使ってくる卑怯者。
アークデーモン。強い。カッコいい。初めて教会に辿り着いた時にはこいつのイ・オ・ナ・ズーン!!に危うく全滅喰らいそうになった。
悪魔神官。こいつも滅茶苦茶強い。ザオリク使うなやボケ。

そしてハーゴン城。ここには素敵な中ボスが3匹も出てくる。一発目はアトラス。巨人族の最高峰。痛恨の一撃を連発してくるキチガイ。豪傑。1戦目で突破。2発目はバズズ。モンキー族のトップ。こいつもメガンテを使ってくるらしいのだがお目にかかったことは無い。これも1戦目で突破。3発目、ベリアル。アークデモンの上位種。こいつには5回ブチ殺された。こいつ、中ボスのくせに何とも汚い技を使ってくる。

ベホマだ。あんなに苦労して削る様に体力を奪っていってもベホマで一気に回復してしまう。こいつには魔族の誇りと言うものが無い。大嫌いだ。それでも何とか突破して遂にハーゴン登場。何とも情けないボロマジシャンだ。苦労しながらも何とか撃破。さあコイツも1の竜王同様変身して来るはずだ・・・・少年は身構える。・・・・・。しかしハーゴンは倒れたままだ。も・・もしかして、クリアかな?少年は思わず頬をほころばせる。「よ・よおし・・・脱出だ。」リレミトを使う。

しかしじゅもんはふしぎななチカラでかきけされた・・・・・・!!
「ン。」
「どう・いう、こと」
何が起こったか解らない。考えがまとまらない。

たら。

冷や汗が浮かぶ。

ナニカガオコル。コレカラ、ナニカガ。


動けない。

勇者一行は一歩も動けない。


「・・・・・・・・・」

少年ともも指を動かす事が出来ない。
「でも・・・このままじゃ、いつまでたっても・・・」

意を決して移動する。と、そのとき!

ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・ゴ・・・・
ガガガガガガガガガガガガガ!!!!!
ドガガガガガガガガガガ!!!!
ドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガンドガン!!!!!!
ババババババババババババババ!!!!
ギラララララララララララララ!!!!


          
シドーがあらわれた!
     デーラーデーラーデラッタラーラ、デラララララララララ・・・・



「うわぁぁ」

マジで焦りました(笑)

少年とも、マジビビリ。ンー、ホントに素直でカワイイ少年!(自分で言うな)
このシドー戦について語るのは止めておきましょう。長くなるから。でもまぁコイつには一つだけ言いたい事がある。







おま、ベホマ使うなやっ
ええ、こいつも使います、完全回復魔法ベホマ。FFで言うケアルガ。今まで多くのRPGをやってきたが完全回復魔法を使う大ボスは多分こいつが最初で最後だろう。

つか、こんな卑怯なラスボス、他にいるかっ

さあていきなり話は飛んで感動のエンディング。ここで語ること言えばもうあの曲しかないだろう。

この道、わが旅。
注:タイトル間違っている恐れあり。

ターラア、ララーララ、ララー・・・タラララララララ♪・・・・ターラア、ララーララ、ララア・・ララララララララー・・・・♪ラーラァーララララーラーラーラーラァ・・・・・ララララァー・・・・タラーララータラーララー・・・ラッタァラァラァラー・・・♪タララッタッタッタッタッタッタッタッタラララァー・・・ラララーラーラーラァ・・ララララ・・・♪タララッタッタッタッタッタッタッタッタラララァー・・・ラーラーラーララララ・・・・♪

母「あら・・・何かいい曲ねぇ・・・・・コレ」

少年とも「・・・・・・・・・」

泣いた。少年は泣いた。極致。感動の極致だ。あのメロディは今までの過酷な旅路を次々と蘇らせてくれる。最も苦労したあのロンダルキアの迷宮。

「なんでかな?」

度重なる失敗に首をひねる。手作りのマップを作ったのはこの時だけだ。
それでも迷って・・落とし穴にも落ちまくる。飽きるほど落ちまくる。

「ああ、もう!!」

何回目かの癇癪、何回目かの落とし穴で・・・偶然稲妻の剣を見つけたときは興奮の余り思わず友達に電話をした。ドラゴンとの死闘も本当に熱かった。数え切れないほど奴の炎の前に涙をのんでそして幾度目かの挑戦で迷宮の最深部へ・・マリア一人生き残って・・洞窟を抜けたらロンダルキアの大雪原・・・・息が止まった。しかしギガンテスに夢破られて・・再挑戦、今度はアークデーモンに大苦戦。命からがら逃げ切って・・・教会に駆け込んだときのあの安堵感。床に突っ伏して

「あードキドキしたあ・・・」

子供らしい心からの感動。こんな感動は・・少年野球でヒットを打った時よりも大きかったし・・テストでいい点を取った時とはとても比べられない。反則的な強さのシドーを振り切って・・ローレシアへの最後の航海は噛み締める様に。

そんな素敵な冒険も・・・・もう終わりなんだ・・・・

そう思った瞬間、感極まった少年ともはとうとう声をあげて泣いた。
泣きながらその涙から何かを学んだ気がした少年ともであった。

<了>


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