DQ4冒険日記N
マグマの杖を使用し、ガーデンブルグ城へ。この城内でくえすとたちは、何と盗難の濡れ衣を着せられてしまいます。今まで散々他人の家に無断に入っては強奪を続けた来た一行に何を今さらって感じだが、ここでの本当の犯人は盗賊バコタ。 この国の女王は、盗難の嫌疑を晴らして欲しいのならば自らバコタを捕まえて来てその正義を証明して見せろと言う。そしてその間仲間の一人を人質として預かると。 小生意気な女王めが――― この世を救う勇者様御一行を窃盗犯呼ばわりにして、だ。 くくく・・ 本来であるのならば貴女達が赴くべきバコタ討伐を俺たちに押し付けるばかりか・・ あはははは。 その無礼だけでは飽きたらずに、仲間の一人を人質に取るだと? 笑わせるね。まったく、笑わせてくれる。 今までの苦難を共にしてきた仲間を・・ 一緒に笑った日もあった・・ 泣いた日もあった・・ お互いを励ましあい、切磋琢磨してきた愛する仲間の一人を犠牲にしろと・・ 人質として牢に繋がれる仲間を「選べ」と貴女は仰るのか。 可笑しい・・ ガーデンブルグ女王、貴女可笑しい女(ひと)だ。 なあ、トルネコ? 「そうですよ!ちゃんちゃら可笑しいですよ!」 俺たちからの答えは決まっていますよ。選択の余地など無い。 「全くです!」 はっきりと言わせてもらおう。 「言っちゃってください!バーンとぶちかましちゃってください!」 人質は、トルネコだ。 「そうそう!人質はわたし・・って、え?」 悪いな、トルネコ。確かに無礼な話だが、天空の盾が絡んでくると話が違ってくる。 「そ・そんな!だってくえすとさん、さっきまではあんなに格好の良い事を・・」 だ・か・ら、世界の平和が懸かっているのだからしょうがないと言っている。これ以上事を荒げる事もあるまいに。ただお前さんがじーっと我慢していればいいだけの話なんだから。 「そん、そん、そん・・な。じゃ、じゃあどうして私なんですか!?どうしてそんな即断で、わたしと決めたのですかっ」 うーん、コレと言って決め手は無かったのだが、強いて言えば10年前に少年ジャンプで初めてお前のイラストを見たときだな。 「そ、それが・・?」 ああ、コイツはやられキャラだと思ったもんだ。 「ひ、ひどっ!あなた、今物凄く失敬な事を仰りましたね、あなたっ!?」 うるさいやつだな・・ライアン、お前はどう思う? 「せ、拙者に振らないで下さらぬかっ」 「ラ・ライアンさん・・そんな早足で立ち去らなくても・・」 マーニャは? 「トルネコには悪いけど、牢に繋がれるのはあなたが一番絵になってるってかんじ」 「がーん」(真っ青) そうなんだよな、実際。アリーナは? 「わ、わたしっ!?そ・そうね。えーと、うーんと、うー・・」 「・・アリーナさん。この際はっきりと言っちゃってください。『ヤラレキャラ』だとか『絵になってる』だとか、なんか納得出来ないばかりかこれ以上無い事を既に言われていますから・・せめて、納得させて・・下さい」 「そ、そう?じゃあはっきり言っちゃうと・・トルネコさん得意分野が無いって言うか、あの・・役に立たない・・かな?って・・」 「こふっ」 「まあ・・そうじゃな。全く姫の申される通りで」 「ブライさん・・ッ!!あなた、今の凄くムカつきました!今の顔!ほっとしてたくせに! 自分じゃなくて、ホント良かったな。 って顔!凄くムカついた!」 まあまあ。ま、そういうわけだ。じゃあな、トルネコ。 「えぇ!?もう決定ですか?決定事項ですか?ま、待って!ウェイッお願いします!ウェイ!ウェ〜〜〜〜イ!」 メンバー全員の意見が一致し、一行はガーデンブルグ城南東の洞窟へ。ここにバコタはいる筈だ。 名前からして大した事なさそうな盗賊バコタ、こいつを捕らえるミッションは簡単に遂行されると思われた。しかし、これがそうもいかない。 テラノザース、ハンババ、グレートオーラス、ドラゴニット、ベレス。 これらの難敵に加えてくえすとたちを苦しめたのがマンルースター。コイツ、鶏のクセにドラゴン級の炎を吐きやがる。複雑怪奇な迷宮で彷徨っているなか、コイツの炎で焼死者が続出して撤退すること実に3回。本当、ニワの分際で生意気な・・ それでも4回目の挑戦で何とか迷宮の最深部に辿り着いた一行は、バコタに圧勝。 アリーナアタック連発。 壮観。実に壮観。 バコタのスクルト自衛作戦も、この格闘娘アリーナさんの前では全く意味を成していなかった。 こうして濡れ衣を晴らしたくえすとたちは「天空の盾」そして「最後の鍵」を獲得して、「天空の剣」を求める更なる冒険の旅へと出るのであった。 といってもこの天空の剣、何処にあるのかさっぱり分からない。情報も全く無い。しょうがね〜な、一体どこにいけばい〜のさと適当に航海していたら辿り着いたのがガーデンブルグをちょいと南に行った所にある洞窟。 お、おー!ここは!覚えている・・覚えているぞ!確かこの洞窟で手に入るのが本作最強の攻撃力を誇る・・ はぐれメタルの剣!! いつか取った「渇きの壷」を用い、洞窟の中に潜入!余裕しゃくしゃくで最深部に到達、剣を手に入れたっ 早速ミネアに装備させる。これで彼女の攻撃力は一気に上がりメンバーをごぼう抜き。ライアンさえも追い抜いてメンバーNo.3の攻撃力を誇るようになった。 ・・偶然とは重なるものだ。この後ふらっと立ち寄ったエンドルーで、今度はなんと「はぐれメタルの鎧」が購入できる事が判明。 値段は35000G。ちぃとばかし金が足りなかったので、ブライとライアンとトルネコを素っ裸にして購入資金を稼ぎ、これまた本作最高の防御力を誇る同鎧をミネアに宛がう。 これで彼女の防御力はメンバー随一。 これで彼女はひ弱な占い師ではなく、白兵戦も可能で且つ治癒能力も併せ持つスーパーユニットとなった。 白銀の鎧に包まれた、美しく凛々しい彼女の勇姿を頭の中で思い浮かべてみる・・・・ OK。実にOKだ。 愉快な航海は続く。お次はモンバーバラ北方の祠だ。ここで最後の鍵を使うと奥は洞窟になっており、くえすと一行はそこで「変化の杖」なるものを手に入れた。うむ。これは確か魔族の城デスパレスに入る為に必要なものであったはず。 その後も適当に海を彷徨っているとやっと着きましたロザリー・ヒル! さあて、とうとうここまでやってきたか・・。ここは一刻も早くロザリーに会いたいところだが、ここではそれよりも先にやらなければならない「ある事」がある。 賢明なDQWファンであるみなさんには既にお分かりになっていることだろう。そう、あれです。 キラーピアスです。 キラー・ピアス。 ただでさえ反則的な強さを誇るアリーナを、更に強化してしまう恐るべき逸品。コレを装備するとアリーナさんは二回攻撃が可能となります。二回攻撃が可能となる、ということはだ。 アリーナアタァッーク! の可能性が二倍になるということだ。アリーナアタックの可能性が二倍になるということは、だ。どうしようもないということだ。何がどうしようもないかと問われると私も困ってしまう。ただただどうしようもないということだ。 だって考えても見たまえ。(いきなりどうした 彼女はピンクのレオタードを装備しているんだぞ?レオタードだぞ?レオタードだぞ?レオタードを着ているんだぞ?それ着て激しい動きを見せられたらたまんないっちゅうねん。そりゃ観衆も総立ちになるわ。それ着て天真爛漫にモンスターぶち倒しちゃうんでしょ?そりゃ燃えるでしょ。そんでクルっと振り返って最高の笑顔。「やっりー!」そしてその耳には真紅のピアスがキラリと光っているってわけだ。そりゃ萌えるっちゅうねん。それであのとんがり帽子だろ?そりゃこっちがとんがるのもしょうがないというものだろ!!妄想もするだろ!せっかくプレステでDQWをリメイクするんだったらどうしてアニメーションムービー付けないんだよ!いいんだよもうポリゴンなんて!どうせ某FFには叶わないんだからさ!ああ!?だったらどうしてクロノトリガーの時みたいにアニメを入れないんだアニメをさ!マール良かったよ!ルッカも良かったよ!エンディングムービー何回も見ちゃったよ!なんつうかどうしようもない余韻が残ったよ!それがアリーナであったりミネアであったりマーニャであったりしたらトンでもない事になってただろ!勿体無い!嗚呼勿体無い!俺だったら作るよ!アニメパート作るよ!ゲーム画面なんかショボくていいんだって!画面が360度廻るのなんて目が回るだけだって!音源なんてどうでもいいんだって!会話システムは良かった。ああ、会話システムはどうしようもなく楽しかった!おお、冒険してる気分になったさ!一緒に俺も冒険した気分になったよファンタジーだったよ!二章なんて最高だった!ああ最高に面白かったよ!アリーナはかわいいしクリフトは純情だしブライはブツクサじじいだし!もうちょっとなんだ、もうちょっとなんだよ!ああ、間違いないね。俺がプロデューサーだったら間違いなくアニメーション作ったね。え?どういう場面で作ったかって?そりゃいたる所で作ったわ!例えば二章の舞闘会だ!連勝を続けるアリーナに観衆大騒ぎ!突如として現われたスーパーヒロインに喝采の嵐だよスタンディングオベーションだよ!どうしてかなぁ・・何で分からないかなぁ・・・!!NBA観た事ないのか!?シカゴブルズの選手紹介観た事ないのかよ・・・・!!!「エ〜ンドフロムノースカロライナッ!ア・ガーーード!!6−6、マイコオォォオ、ジョーーーダェーーーン!!」「ドグォォォォオオオーーー!!」「マイコー、マイコー!」「MVP、MVP!!」ってあのノリだよ!そんでいよいよピサロとの決戦って時に「え・・?ピサロが突如として姿を消した!?」つってスタジアム大騒ぎでさ、その中でアリーナが神妙な面持ちで「デス・・ピサロ」なんて呟くんだよわっかんねえかなああああ・・!!!!例えば4章マーニャのダンシング・シーンだ!もうとにかくマーニャがシャンシャンシャンシャン情熱的に踊ってるんだよ!「へーい!」とか言ってさあ、タンバリン打つんだよ!タンバリンだよ!ピッコロの子分じゃないよ!見てみたいだろ・・・!!マーニャーの激しいダンシング・ヒーローを、見てみたいだろッ・・・!!んで妖艶な笑みを湛えて客に流し目かまして締めだっつーの!最高だろ!照れるなよ!例えば五章のオープニングだよ!花畑の中でシンシアがさあ・・・もうなんつうかねええ!笑ってるんだよ!勇者と語らってるんだよ!平和な村っていうのを強調するんだよ!んでその後にあのシ−ンだよッッ・・!!あの絶望的に哀しいシーンをアニメで描写するんだよ!泣けるッちゅうねん!シンシア人気急上昇だろ!あんな健気なヒロインいないって!オフィシャルデザインが無いなんてどういうことだ全く!それであの後に勇者が勇気ある第一歩を踏み出す所をさ、こう・・悲壮感たっぷりに表現するんだよ!もう感情移入しまくりだっちゅうねーん!例えばマーニャとミネアとのそれぞれの出会いのシーンだよ!マーニャがカジノで負けまくってるとことかさ、ミネアに占ってもらうとこなんて格好じゃん!格好のシーンじゃん!例えばイムルで見た・・・・・ってキリがねえよ!っていうかこんなグチャグチャした文章全部読んでくれてるお客さんっているのか?普通読み飛ばすって!もし全部読んでくれてる人がいたら本当に、有難う御座います。とにかく作ったよ!何でこんな話になったんだ?俺にも判らないよ!またコレ読んでる友達に心配されるのか!ターニアの時みたいに「とも・・何か遭ったのだろうか」とか「とうとうキレたか」とか本気で心配されるのか!?大丈夫だ俺は元気だ!いや、むしろ ロザリーヒルの奥に進んでいくと、イムルで見た「夢」の中で出てきた塔が見えてきます。(あ、↑の文章は昨日、酒飲んで酔っ払いながら書き殴ったモノなのであまり気にしないで下さい。決して気が触れたわけではないので) そして「夢」の中でピサロが見せたのと同じ方法で、隠し階段を出現させる。そう、サントハイムで手に入れた「あやかしの笛」を所定の場所で吹けばいいのです。 私は10年前の初プレイ時に、イムルでの「夢」を見ないままロザリーヒルに来てしまったものですからこの謎には散々悩まされました。村人が「ピサロ様は何かを隠しているようだ」みたいな話をしていたので、その「何か」が塔の中にあるとまでは分かっていたのですがね。でもどうしても秘密の部屋が見つからなくて地団駄踏んだ覚えがあります。 話を戻しましょう。笛を使って出てきた階段を上っていくとピサロナイトなる戦士との戦闘になる。中々の強者ではあったがここは楽に撃破し、先に進む。 するとその先にはロザリーが・・ ロザリー「せかいが まものたちに よって ほろぼされようと しているのです。まものたちを あやつっている もののなまえは ピサロ。いまは デスピサロと なのり、しんかのひほうで さらに おそろしい そんざいに なろうとしています。おねがいです!ピサロさまの・・・・いいえ デスピサロの やぼうを うちくだいてください。わたしは あのかたに これいじょう つみを かさねさせたくありません。たとえ それが あのひとの いのちを うばうことになろうとも・・・。うっう・・・。」 村人の話やその部屋にいたスライムの話、それにロザリーの話を総合すると・・ ロザリーは流す涙がルビーになるという特異体質を持ったエルフ。その体質の為に、彼女は常に人間にその身を狙われるという不遇の人生(?)を送っていた。 ロザリーヒル出身の魔族、ピサロとの出会いはまさにその時だった。ロザリーを人間の魔手から救ったピサロは、以後彼女を村の塔に匿う事にする。 以前から魔族復興という深い野望を抱いていたピサロも、ロザリーだけには優しかったいう。これまでの生涯で他人の優しさに触れた事の無かった彼女だけに、惜しみない愛情を注いでくれるこの男に種族が違うとはいえ徐々に心惹かれていったのも頷ける話だ。 しかしピサロの野望の全貌を知るにあたり、ロザリーは次第にこれを畏れるようになる。人間を滅ぼすというピサロ。それだけなら問題は無かったのかもしれない。しかしその手段が問題であった。 「進化の秘法」 一つの種族を滅ぼす・・それは自然淘汰であり、彼女の理解の範疇内だった。しかし本来あるべき自然の理を無視したその強行な手段に、ロザリーはそれだけには留まらない危険性を感じた。 そして彼女は夢を介して、全種族に向けたメッセージを送ることとなる。 「このままでは世界そのものが滅ぼされる」 「これ以上罪を重ねさせたくない」 「止めて欲しい。それがあの人の命を奪う事になるとしても」 「誰でもいい・・この想いを受け止めて欲しい」 悲しい話っすね・・。ピサロを愛するからこそ固めた、悲痛の決意だったのでしょう。でもこれから先、本作はその悲しみをますます色濃くしていきますね。 そしてその引き金を引いてしまったのが勇者たちだった。 例えその意図が無かったにしても。 続く 戻る |