ドラゴンクエスト4冒険日記 Vol.5

エンドールから はるか ひがしの やまおくに 
なもない ちいさな むらが ありました。
そのむらにすむ ひとびとは けっして おもてにでず 
よそものを よせつけず ひっそりと くらす まいにち。
むらびとたち いがいは そんなむらが あることさえ しらないはずでした。しかし・・。


というプロローグが流れて5章が始まります。
17になったばかりの青年くえすとはこの名も無い村の普通の若者であった。
あんな事が起きるまでは。
朝食を摂ったくえすとは母親のいい付け通り父親の元へ朝食を届けに行く。
その途中でくえすとは幼馴染、シンシアと会う。シンシアは花畑の真中で仰向けになって寝転がっていた。
話し掛けるとシンシアは

「おはよう くえすと。こうして ねっころがっていると とてもいいきもちよ。
ねえ くえすと。 わたしたち おおきくなっても このままで いられたら いいのにね。


と、くえすとに語りかけてくる。



・・このままで いられたら いいのにね。



















ノ(T△T)ノ管理人、血涙の図。


シンシアああぁぁぁ!!!
 





・・・こんな小さな願いさえぶち壊しにしてくれやがったんだあの野郎は。ゆ、許せん・・

さてこのシンシア。
画面上のドット絵で見る限り、どうやら彼女は人間ではなさそうですね。
微妙だけど耳がとんがっているのが少し分かるんですよ。
さてシンシアは天空人なのか妖精なのかはたまた人間なのか?
まあ私は@Aのなかでああいう妄想解釈をしましたが。皆さんはどう思われますでしょうか。
ゲーム中では語られていなかった・・様に思うんですがね。
シンシアについて何か知っている方、どうか私に教えてください。真実、解釈、どちらでも結構ですので。

シンシアと別れたくえすとは弁当を父親に届けた後、村の宿屋に行く。
するとそこには旅の詩人と名乗る見知らぬ男が居た。
宿屋の主人が村の入り口で倒れてた所を介抱したらしいのだが、
「村の掟を破ってしまった。やばい事をしたかな・・」などと言っている。
村の掟とはいえ、怪我人を放って置けなかったのだろう。
でもこれがこれから起こる悲劇の発端となってしまうんですよね。
そう、この男こそ1章〜4章で名前が頻繁に出てきたデスピサロだったのですね。

自宅に戻るくえすと。そこで村がピサロの手引きによってモンスターの襲撃を受けてしまう。
くえすとは村人によって村の地下室に閉じ込められてしまう。
地下室に向う途中、母親から「私たちはお前の本当の両親ではない」という告白を受け、
シンシアにも

「くえすと!あなたに もしものことが あったら わたし・・・。とにかく かくれて!わたしも すぐにいくわ!」

という意味深な事を言われる。
更に村の男から
「お前は立派な勇者になるまで生き延びなければならない、魔物たちが狙っているのはお前の秘められた力なんだ」
みたいな事を言われ、強引に地下室に閉じ込められてしまう。
そこでシンシアが地下室に現われますね。そして・・・

(以下ゲームより抜粋。)


「くえすと・・・。いままで あなたと いっしょに あそべて とても たのしかったわ・・・。
だいじょうぶ。 あなたを ころさせは しないわ。」

シンシアは モシャスを となえた。 
シンシアは くえすとそっくりに すがたを かえた!

「さようならくえすと・・・。」




















そとから まものたちの こえが きこえる。



「デスピサロさま!ゆうしゃ くえすとを しとめました!」

「よし、よくやった!さあ、ひきあげじゃあ!」


シンシアはモシャスを唱えてくえすとそっくりの姿になると、くえすとの身代わりとなる為魔物たちにその姿を晒すんですね。
本当に悲しいシーンです。
そして激しい破壊の効果音が聞こえてきて、やがて全くの無音になる。
そしてくえすとは地上に出る。
地上では村は跡形も無く滅ぼされています。村人の死体すら残っていない。
そして流れる曲は「エレジー」。

この曲、とてつもなく暗い。本当に絶望というものを感じさせる旋律。
この曲は自分が落ち込んでる時などには絶対、絶対に聞きたくない曲ですね。
ヘタしたら死にたくなりますよ。これは本当に危ない。
メインメロディーの暗さもさることながら、裏で流れる「ダラララーラ、ダラララーラ」つう重々しいテンポ?がまた何とも言えない。
私にとっちゃプラトーンのあのバーンズが撃ち殺されるシーンで流れる曲よりも暗いですね。
とにかく、本当に暗い。しつこいが暗い。真っ暗。
でもってFCの単調な音源がよりいっそうその暗さ、怖さに拍車をかけている。
プレイしてて思わず指が止まりましたよ。
杉山先生、堀井先生、あなた方は天才だ。天才的な演出です、参りました。
これからいくらCG技術が進歩しようと、音源がグレードアップしようと、この絶望的な演出には到底おっつかない。
それほどの衝撃。初プレイ時よりもショックを受けた。こう・・・胃がいたむんだよな。キリキリキリキリと!
やってられないよ。誉めておいてなんだけど、この深く落ち込んだ気分をいったいどうすリャいいんだい!あー!気分が悪い。

でね。
この後、堀井さんはまた泣かせる演出をするんですよ。
これは結構有名だから知っている方も多いと思いますが、花畑があった所に・・そう、シンシアが寝そべっていた所ですね。
・・今は毒の沼地になってしまっているんですが・・そこを「調べる」と、
羽帽子が見つかるんです。
羽帽子。
シンシアの羽帽子が。
泣いちゃったよ。思わず泣いてしまったでござるよ。

・・ドラクエって、主人公が喋りませんよね。事実、本作では「くえすと」は一言も喋らない。
これは多分・・・プレイヤーに、主人公になりきって欲しいという製作者サイドの思惑だと思うんですが。
これが私には効果覿面。っていうか効果的過ぎる。
私が数あるRPGのなかでドラクエに最も感情移入出来るのも、全てこの「演出」による物だと、断言できます。
画面効果などで遥かに先を越されているファイナルファンタジーよりセールス面で上を行っているのも、それがその要因の一つだろう。
私は勿論FFも好きですがね、少々主人公が喋り過ぎるんですよ。
だから「見せられ感」「やらせられ感」が強くて主人公になりきれない。
だからFFは好きでもFFの主人公はどうしても好きになれないんだ。
私の想像を(妄想ともいう)を思いっきり邪魔してくれるから。
DQは想像する余地をプレイヤーに与えてくれるから、ああいう悲劇的なシーンが引き立つんです。

話を戻しましょう。
フィールドにでると「勇者の故郷」という曲が流れる。
懐かしー・・・物悲しい旋律が郷愁感を伴って私の目頭を熱くしてくれやがります。
暫く南に行くとブランカ城が見える。このブランカ城では貴重な情報を得る事が出来ます。
↓はブランカ城の女から聞いたセリフを抜粋したもの。

「むかし むかし きたの やまおくに てんにょが まいおりたそうです。そして きこりの わかものと
こいにおち ふたりの あいだには かわいい あかちゃんが うまれたとか。」


天女とはくえすとの本当の母親の事だろう。木こりの若者が父親、
二人の間に生まれた赤ん坊というのはくえすとの事ですね。これは間違いないと思う。
そして・・・そしてこれからは私の仮説なんですがね、ドラクエ6のエンディング、天空城で

「私は人間に憧れている。いつかこの天空城から抜け出して地上に行ってみたいわ!」

とかいうセリフを残す女がいるんですが、もしかしたら・・もしかしたら、彼女がくえすとの母親でないですかね?
考えすぎ?

・・T、U、Vって「ロトシリーズ」として明確な繋がりがあるじゃないですか。
Vの主人公が勇者ロトで、Tの主人公がそのロトの血を引く者で
そしてローラ姫との間に生まれた子供の末裔がUの三人という。
でもW、X、Yって「天空シリーズ」とくくっておきながら、その繋がりが中々私には感じられなかったんですよ。
でも私がこの一方的な仮説を立てたとき、ぶわあっと体に鳥肌が立ちました。
ああ、そういうことなのか!と。

最近DQ6もクリアしたばかりなのでよく覚えてるんです。天空城の女のあのセリフは。
えー、どなたか事の真相を知っている方がいましたら是非メールか掲示板で私に教授してください。お願いします。

さてブランカ城から東にあるエンドールという町で最近評判の占い師がいるという情報をブランカ城で得たくえすとは
ブランカ城を後にしてエンドールを目指す事になる

占い師といえば・・・・ああ、そうか。


ミネアの事だろう。

続く




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