君が望む永遠〜序章
はい、みなさんこんにちわ。
待ちに待った「永遠」の発売日がやってきて、超ハイテンションなともです。
うーん、それにしても・・待ちましたね。発売延期を知ったときはマジで凹みましたからな私は。それに加えて何故だか発売日に手に入れる事が出来なかったし。OOO便・・ユーザーを舐めやがって・・まあ、いい。一ヶ月前からの苦しみから、今日ようやく逃れられる訳だからな。
うー.
つうかまだかよ・・・
配達屋からの電話はまだ来ないのかよ!
あ〜失敗したな。配達指定時間、もっと早くしておけば良かったよ。
・・しかし、何で今日に限って朝4時なんて超健康的な時間に目覚めるかね?はやる気持ちを抑え切れなくて早起きするなんざ、まるで小学生みたいではないか・・ま、いいか。
そうこうしている内に時刻は既に午前11時。
配達指定時間内にとうとう突入した。
それを確認して、今まで以上に落ち着き無くその時――配達屋から在宅確認の電話が来るのを――居間で今か今かと待っていた。
ふ・ふう・・
早く・・・
早く来てよ・・・・
そして
その時が
とうとう
やって来た
ぷるるるるるる!!!
!!(来たぜ!)
母「はいはい・・」←しかし私よりも早く電話に反応する母。
私「あ〜いいよいいよ、多分俺だから」(いつも思う事だが、母さんの電話反応の早さは一級品だな・・)
母「・・そうなの?」
私「も、もしもしOOですが」←強引に受話器をひったくる。そしてやや緊張気味
配「あ、いつも有難うございます〜OO運送ですが、OO様ご注文の品をこれからお届けにまいりますので在宅確認のお電話を致しました〜」
私「は、はい」
配「お代金のほうが××××円となりますので、御用意の方、よろしくお願い致します〜」
私「はい、わかりました!お持ちしております!」←やたら低姿勢
がちゃん
つー、つー、つー・・
私「ふう・・・」 (いつもながらこの電話が来る瞬間は緊張するな・・)
母「・・また、通販?」
私「・・え?あ・ああ・・。」 (ちぃ。まだ後ろにいたのか・・)
母「・・ねえ、いつも思ってるんだけど、一体…何を買っているの?」
私「い・いつもって。買っているのは専ら本とかCDだよ。・・前に言わなかった?」(毎回エロゲーだよとは口が裂けても言えん)
母「へえ・・今回は?」
私「マイケル・ジョーダン、知っているだろ・・?その写真集とか試合のビデオだよ・・」(嗚呼・・我が敬愛するMJよ・・許したまえ・・)
母「ふーん・・・ま、自分のお金で何を買っても、こっちは一向に構わないけどね?」
私「・・・・おう。」(もはや疑っている事を隠しもしないな、このババアは)←超暴言
母「まあでも、こっちとしては遊んでばかりいないで、早く就職活動をしてもらいたいんだけどねえ」
私「 ・ ・ ・ ・ 。 」(イタタタタ・・)
母「・・ふふん」←勝ち誇った表情で台所へ戻る母。
私「・・・・クソッ」 (何も言い返せやしねえ・・いや、言い返せる筈もないな・・まあ、いい。バレた時のことを考えれば少しはマシだ・・エロゲーの親バレなんて自殺モンの恥ずかしさだからな・・今はぐっと我慢して、とにかく穏便に済ませるんだ・・)
そして私は母親の向ける疑問の眼差しを潜り抜ける事に成功(?)し、後の仕事は金を用意して待つだけとなった。予めパソの電源を点けておき、その時を待つ。
私(それにしても・・アレだな。エロゲー通販はもう止めたほうがいいな。ヤフオクはまだいい、ヤフオクはな。あれで買うものと言ったら一般的なゲームとか漫画とかスポーツ関係だものな。・・問題は、エロゲーよ。こればかりはマズイ。
これだけはバレる訳にはいかないんだよ。
「螺旋回廊」の時はやばかった・・母ちゃん、俺の断りも無しに荷物を開けようとしていたからな。信じられねえぜ?人様に届けられたものを物を勝手に見るなんて、そんなのは神にも許されねえ行為だ。・・まあ厳重注意はしておいたが。それにしても・・あの時、本当に開けられる前に気付いてよかったぜ・・しかも「螺旋回廊」だ。まず変態扱い間違い無し。あんなの見られた日にゃ、怒られるどころか泣かれるよ。タマンねえって、この年で親に泣かれたら。か・考えただけでも寒気が走る。そして母ちゃんは絶対姉さんに告げ口するぜ?そしてネエはすぐさま俺のところに電話してきてからかうんだ。やめねば・・・通販だけは止めねば。いや、むしろエロゲーを止めたほうが・・)←注:ムリ
・・などと玄関先で一人、いつか訪れるであろう地獄を危惧していたその時。
待望のチャイムが鳴った。
ぴんぽ〜ん!!
私「はい、今でま〜す!!」←さっきまでの悩みは何処へやら
配「先程お電話いたしましたOOです、お届けのも
私「ハンコはここでいいんですか?」
配「え・・?は・はい」
私「じゃ・じゃあ・・よしっと・・はい、押しました・・」(やべ・・俺ってば超浮かれてる)
配「え、ええ。それじゃお代金のほ
私「はい、丁度ありますよ」
配「・・ありがとうございます」
私「あ・・なんかスイマセン先走っちゃって・・」(またか・・いいから落ち着けオレ。)
配「いえいえ・・じゃあ、どうも有難う御座いました〜!」(ニヤリ)
私「・・お疲れ様です」 (今、ニヤリって。・・中身が判ってるって訳じゃいないよな、まさか。・・・ま、いいか!配達のおじさんにばれたって痛くも痒くもないわ!それよりも・・それよりも、はやく!インストールだ!!)
こうして遂に、待望のソフトを手に入れた私。
話はようやっとゲーム本編へ
続く
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