□泣き大賞□―泣き虫ゲーマー奮戦記―

昨年、私の涙腺を破壊してくれた作品は３つ。・・３つしかないだけに、これは貴重です。得点は通常の2．5倍で計上。

第3位　加奈～いもうと～

「いもうと」というそのものズバリの副題に何かアブない空気を感じるかもしれないが、それで見くびっては絶対ならない。私的友人『Ｋ』とも、この副題で大笑いした覚えがあるが・・その事を今、メーカーのＤ．Ｏに詫びよう。

「Ｋ」よ。加奈～いもうと～は違う意味でとんでもない作品だったぞ・・（私信）

この作品を語る上で絶対に欠かせないのが、作品のメイン・ヒロイン兼妹、藤堂加奈くんだ。この子はなんというか・・ねえ？まあ・・・・うん。

なんつうか・・愛しいねー・・この子に害を及ぼすこの世の全てから、護りたくなるねー・・

・・本作をコンプした後は、誰もが加奈さんのお兄ちゃんになれます。「なれます」っていうか、なります。必然的に、なっています。さあ、今からでも遅くはない。加奈ちゃんはあなたがお兄ちゃんになってくれる時を待っています。

加奈は生まれつき腎臓が悪くて病弱なせいか、物事に対して腰の引けたところがある。弱気というか・・まあ悪く言ってしまえば臆病なんですね。ちょっとした刺激でも落ち着きを無くしてしまう程敏感だし、対人関係もダメで初対面の人の前なんかでは怖がっちゃって直ぐに主人公の後ろに隠れてしまう。とにかく何かあればお兄ちゃん・・何をするにもお兄ちゃん・・と序盤から強烈なブラコン振りを発揮してくれる。まあ加奈はそんな所が可愛いんだけど。あれじゃーお兄ちゃん、過保護にもなりますわな。

その病気のせいで加奈は順調に進級する事が出来なく、留年に留年を重ねてしまう訳だが・・「病弱」「内向的」「友達もなし」とくれば問題になるのが
イジメ。まあ、俺だったらあの小生意気なコギャル（うわー）なんぞ注意する前にはったおしてるね。

っていうかモニター前でブチギレ。
気持ちいいくらいにD．Ｏの戦略に嵌っていたよ。

ここまでのプレーで加奈の事がかわゆーてかわゆーて、目の中に入れても痛く無くなっているようじゃこの後の展開は辛いですよ。あまりに、辛い。やがて高校生に進級した加奈は心身ともに成長し、自分の病気、そして「死」というものに対して真摯に向き合うようになる。私は・・その加奈の成長と強さに涙したんだと思いますよ。エンディングは６つ。そのそれぞれの結末で、加奈が主人公に残したものは何だったでしょうか。あとはあなたの目で確かめてくださいな。

キーワード：「叔母」「海」「声」

第2位　君が望む永遠

「過酷」としか言いようの無いシナリオ展開。その過程でたまりにたまった感情の渦が、あのエンディング時の演出で一気に爆発した感じ。遙と水月、それぞれの逞しい生き様に感極まって号泣。歌が終ってタイトルに戻るまで涙が止まりませんでした。その数分後に感想を書いたのですが、タイプする手が震えてましたもん。

キーワード：「マヤウル」「写真」「憧れの先輩」「絵本」

涙大賞　リフレインブルー

この結果は少々意外に思われるかも知れないが大賞受賞はこの作品。「繰り返す深遠の蒼」、リフレイン・ブルー。どれだけの時間を掛けて、そしてどれだけの量の涙を流したのか思い出せないほど。物語の佳境に入ったあたりで気が付いたら「あ・・俺泣いてるじゃん・・」って感じ。

この作品は5章構成なのだが、ラストでそれまでの4章それぞれとの繋がりやその全ての謎が収束していく様はただただ「やられた」の一言。極めつけが・・序盤からちらちらと主人公の回想で出てくるものの、あまりに断片的な情報で最後まで謎の存在であった本作のヒロイン深影。彼女と主人公との間に起こった真実を知った時は、主人公が抱いた幻想と現実の強烈なギャップも手伝って私の精神は崩壊寸前でした。何とか持ち堪えていたんだけど、最後の○○シーンで呆気なく崩壊・・。

海岸で初めて会った日からの思い出が次々と思い起こされて・・ちょっと切な過ぎるよ・・アレは・・

キーワード：「現実」「○○」「離別」

＜現在の得点経過＞

　1位：君が望む永遠（32ｐｔ）
　2位：ファントム・オブ・インフェルノ（29．5ｐｔ）
　3位：月姫、ヴェドゴニア（14ｐｔ）
　5位：リフレインブルー（12．5ｐｔ）
　6位：とらいあんぐるハート2（12ｐｔ）
　7位：GREEN（11ｐｔ）
　8位：グリーン・グリーン（8ｐｔ）
　9位：加奈（7．5ｐｔ）
10位：ポートレイト、みずいろ（7ｐｔ）

□ヒロイン大賞□―いっそのこと、結婚したいくらいだ―

単なるビット列の集合体の分際で、管理人のハートを見事に撃ち抜いてくれたヒロイン達に贈る。大賞候補者はなんと総勢22名。22位からランク付けすると得点計算で混乱してしまうので、10位以下のヒロイン達は一まとめにし、それぞれ0．5ｐｔづつ差し上げる事にする。9位からは0．5ｐｔづつ上乗せで加算。ちなみに1作品における受賞者数の制限は無し。多ければ多いほど得点を荒稼ぎすることが出来ると言う訳だ。本企画もいよいよ大詰め。さあ、ボチボチ行ってみようか

＜10位グループ＞

朽木双葉 byグリーングリーン
生意気な双葉が、恋する乙女に変貌していく過程でもうメロッメロ。黒ストッキングもタマラナイ。自宅謹慎イベントで壮絶な萌え死を迎えた。

決め科白：「あなたに心を奪われた」

早瀬雫 byリフレインブルー
無口でいつも暗い表情しか見せなかった彼女が、心の底から楽しそうに微笑んだ瞬間。ハッとなった。いやぁ、目を奪われましたねェ。。

レティシア byデアボリカ
苦痛でしかなかった日々の生活が、一人の男との出会いによってこんなにも変わる。哀しい別れを何度も繰り返し、アズライトと結ばれた時は嬉しくて涙が出そうになった。二人セットでランクインだな

決め科白：「・・へぇ～・・」

藤堂加奈 by加奈～いもうと～
人生で最も輝く時を、病院のベッドで過ごさなければならない哀れな女の子。そんな印象が、物語後半ではガラリと変わる。死と向かい合い、自分の運命と懸命に闘う姿を見ていると・・思わず胸が熱くなる。そんな加奈が羨ましいと思った。

決め科白：「海を見た――もう怖くない」

椎名ゆうひ byとらいあんぐるハート２
麦わら帽子がとても似合う、チャキチャキ関西娘。清楚な外見とのギャップが非常に印象的。美人で明るくて歌も上手くて・・非のうちどころが無い。Ｈの方も・・うふふふふふふ・・ウフフフフフフ。

佐伯香織 byＢｉｂｌｅＢｌａｃｋ
佐伯はもう、見た目からしてエロい。あの裏表あるキャラクターがいいんだよなぁ。学級内では大人しくても、外に出れば派手にバコバコ遊びまくってる・・そんな感じ。ちなみに黒魔術マニア。アブねえ・・が、それがまたソソる手淫クィーン。

決め科白：「飲む？それとも顔にかける？」

柏木千鶴 by痕
柏木4姉妹の長女。流れるようなロングヘアーが美しい、管理人待望の『お姉さんキャラ』。料理はどヘタだが、そんな事はどうだっていい。超愛してる。

決め科白：「今夜は私、泣きながら眠ります。そして明日、目が覚めたらきっと一番にあなたを捜すでしょう。今夜のことが・・夢であることを信じて」

柏木初音 by痕
柏木4姉妹四女。ロリ属性の無い俺が速攻ですっ転んだほどの逸材。未だに人気が高いのも頷ける。仕草や言動が、もう笑っちゃうくらいに可愛いのだ。実際モニター前ではニヤけっぱなしだったし。不良初音も最高。

桧山葉子 by螺旋回廊
螺旋回廊シリーズの中で最も悲惨な仕打ちを受けたのが葉子だろう。それだけに救済シナリオの結末はとても嬉しかった。彼女が初めて、人間を信じる事ができた瞬間・・
決め科白：「私・・他人にここまで優しくされた事って無かった――』

涼宮茜 by君が望む永遠
ツリ目でハネッ毛で生意気で天真爛漫。全国の「お兄ちゃん」を絶叫の渦に巻き込んだ恐るべき子悪魔。二章でその勢いが無くなったのは残念だが、茜ルートではその狂おしいまでの萌力を如何なく発揮してくれた。ああ・・凄まじかったさコレは・・

決め科白：「こんなにあたたかいの・・忘れられない・・」

クロウディア byファントムオブインフェルノ
女性でありながらインフェルノ内で辣腕を振るう、カッコいい女。知性と女という二つの武器を使い分け、敵どころかファントムまでをも踏み台にしてのし上がって行く。そんな俺も彼女には騙されっぱなし。

決め科白：「慰めになるなら、構わないわ。悪い夢だと思っておきなさい。でも・・・・・・・・・・・・長い夢になるわよ」

桜井あさひ byこみっくパーティー
今をときめく超人気声優―！な表の顔と、実はアガリ症なのですという裏の顔とのギャップが面白い。シナリオ終盤は赤面モノのコッパズカシイ内容だったが、心には残った。だって最後の最後に出てくるＣＧが・・なあ、『Ｋ』よ？これが殺傷力充分のシロモノでしてね・・ふゥーーリーフさんよ――あんなに幸せなモン見せやがって、俺を一体どうするツモリだったんだ・・

桐島ルカ　byポートレート
主人公の一つセンパイで、東欧だかどこかとのハーフな彼女。（いいかげん
・・これは全てのキャラのシナリオに共通する事だが、彼女のシナリオもＨＡＰＰＹ　ＥＮＤとＢＡＤ　ＥＮＤとの落差がすさまじい。前者が素晴らしい感動モノであっただけに・・それを先にやってしまったために・・ＢＡＤでマジ凹みましたよ。。。主人公の狂気に囚われて心を閉ざす先輩・・
痛かった・・
でも・・
ゴメン、ルカ先輩・・・
そうは言っても、俺・・
結構・・・・・・楽しんじゃったんだ・・
だって・・・
だって・・
先輩・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

スゴカッタンダモン・・・・あんなの見せられたら・・俺だって男だし・・・じゅる（涎

決めセリフ：「もうっ　　“あなたの事を愛してる！”　　だよ！だから、青木君の気持ち捕まえに来たの！」

早坂日和　byみずいろ
おっちょこちょいで不器用で要領悪くていつでもあたふたあたふた落ち着きの無い、ポンコツ系ヒロイン。見ていてとっても微笑ましくなる。シナリオの出来もいいし、美味しいキャラですよ

決めセリフ：「わたし・・何で泣いてるんだろう・・」

第9位　ドライ　byファントムオブインフェルノ

真紅のライディングを纏ってじゃじゃ馬ドカッティを自由自在に乗りこなす、金髪碧眼の天才暗殺少女。早撃ちに天賦の才を持っており、オルゴールが鳴り終わったら・・という得意のパターンで次々と敵を討ち殺していく。正に狂気の暴走殺人マシーンと言ったところだが・・彼女にはそうなっても仕方が無い理由というのがあって・・

必ず帰ってくるよね？・・約束だよね？

これはえげつないよなァ・・・・残酷過ぎるよ。そう、これは運命の悪戯に翻弄されたどうしようもないほどの悲運の結果なのだ。かく言う訳でかつて愛した筈の主人公に対して激しい憎悪の念を燃やす事になるドライ。過去の清算と、インフェルノ最強のコードネーム「ファントム」の名を賭けて殺し合わねばならない二人。

この曲を聴かせて殺してないのは・・・・・
そういや、あんた一人だよ

哀しいね・・こいつァどうにも哀しいよ。

そしてどうにもこうにも・・

カッコ良すぎる。

痺れた。おぢさんは、心底シビれたッ！！不敵な笑みで颯爽と現われた登場シーン。ライフルを肩に、戦場である教会に乗り込んでくるシーン・・窓辺で涙し、少女に戻るシーン・・思い出せばまだまだあるはず。とにかくドライは、いちいちやる事が素敵。

絵になる女。

惚れたよ・・

＜決め科白＞
「最後の最後に・・あんたのこと、独り占めできたね。ちょっと・・ラッキー・・だった・・かな」

第8位　南早苗　byグリーングリーン

鐘の音学園1年で主人公の1学年後輩。子犬系ロリ属性の諸兄は要注意。俺はその属性は無いにもかかわらずに萌えてしまい、後で大変な目に遭った。生まれつき身体が病弱で性格は少々大人しめ。またその為、今まで満足に学校に行く事が出来なかったらしく勉強も遅れがちだが、それでもそのハンデを挽回しようと一人勉強に勤しむ姿にはか・・・っ

・・・・・。

かん・・感銘を受けた。チャームポイントはだぼだぼの制服。彼女はとにかくちっこいのだ。そのちんまい背をうんっと伸ばして主人公の頬にキスする・・・・・・・

・　・　・　・　・　・　・　。

・・・キスするところなんて、あまりの可愛さに悶死寸前であった。

・・・。

・・・・・・。

・・・・・・・・・・・。

はぁ・・

＜決めセリフ＞
「あのね・・」

第7位　アルクウェイド　by月姫

月姫正ヒロイン。本名アルクウェイド＝ブリュンスタッド。流麗な金髪と赤い瞳、白い肌が印象的。いわゆる吸血鬼というヤツだがただの吸血鬼ではなく、その大元も大元「真祖」の一人。紛い物「死徒」の処分が使命の最古最強、吸血王族真祖の姫であるわけだ。良い響きです。

彼女は魅了の魔眼、空想具現化等の恐ろしい能力を用いて数世紀という気の遠くなるほどの永い期間に渡ってその使命を果たしてきた。そして現代、彼女はある宿敵を追って日本にやって来る事となる。そこで主人公にトンでもない目に遭わされ、ここに月姫の壮大な（一部の）物語の幕が開くわけであります。

このアルクウェイド、その恐ろしい能力とは裏腹に性格は非常にノーテンキ。ド天然。「ねえ、遊びに連れてってよー」と主人公の腕を引っ張り、自己の存在を否定するかのごとく昼間の町並みを闊歩闊歩。じっと黙っていれば気品のある顔立ちなのに・・・でもそれがアルクのいいところだったりする（萌）

とはいえ、死徒との戦いではその凶暴な本性をプレイヤーにイヤというほど見せつける。衝動が高まると魔眼が発動し、瞳が金色に変色するアルク。そして宿敵・教会も参入し、殺意に恋心に大忙し。燃えたらいいのか萌えたらいいのか・・頭を抱える管理人であったよ。

という感じでシナリオは盛り上がりに盛り上がるのだが、その結末も素晴らしい。エンディングは二つあって、そのうちの一つトゥルーエンドが印象に残っています。夕焼けの教室で二人が語り合うシーンなんだけど、管理人あの「去り際」でメルトダウン。数分間ぼーっとしてしまった。

＜決め科白＞
何の意味も無いかもしれないけれど、それはきっと・・・きっと凄く楽しいよ――

第6位　仁村知佳　byとらいあんぐるハート2

さざなみ女子寮住人。訳アリな住居人が多い寮の中で最も大きな問題を抱えているのがこの知佳だろう。それでもそのハンデを感じさせない朗らかで素直な性格。知佳はいつだって柔和な笑みを絶やさない・・もう最高や。。

物語の序盤、知佳はその悩みを寮の管理人代理（当時は）の主人公に告白する。その内容に驚きながらも、知佳の悩みを受け入れる主人公。優しい言葉をかけてくれる主人公を、知佳は親しみを込めて以後「おにいちゃん」と呼ぶようになる。

こ　こ　か　ら　が　ス　ゴ　イ　。

無限萌え地獄の始まりだ。以前から欲しかったという兄代わりの主人公に対する、知佳の甘えっぷりたらもう・・

こんなことがあった。（遠い目

ある日、俺（え？）がリビングでくつろいでいた時の話だ。

―以後回想―

「おにいちゃーん・・」

知佳が俺を呼んでいる。振り向くと、知佳は俺のすぐ後ろで満面の笑みをたたえて立っている。俺は前に向き直り、読んでいた雑誌に視線を戻しながら返事をした。

「なに？どうした？」

「おにーいちゃーーん♪」

「？」

何だ？知佳のヤツ、そんな甘えた声なんて出して。・・ははぁ、そうか。何か欲しい物でもあって、それで小遣いでもせびりに来たんだろう。しかし知佳がそんな事頼むなんて珍しいよな・・よっぽど欲しい物なんだろう。しょうがない、最近食事の用意やら掃除やらの手伝いをしてもらっているからその駄賃として幾らかやろうかね・・

「わかったよ、そん―

その時事件は起きた。

「おにーちゃんっ☆」

ガバッ！

「うお？！」

知佳が後ろから思いっ切り抱き付いてきた。な、なんだ？

「おい、知佳！そんな力一杯首を締めたら苦しいだろう！離しなさい！」

「ダメぇー！いちゃいちゃしたいのだー！」

―回想終了―

まるで
ハチミツ一気飲み。

したような甘ったるさ。プーさんのハニーハント。待ち時間180分。（意味不明

耐え切れ無かった。絶叫した。腹の底から声を絞り出した。意味不明の言語を叫びながら腕立てし、その後数秒間痙攣。もしかしたら涙を流していたかもしれない。

この萌え具合は、ときメモの「観覧車」とトゥルーラブの「もう知らないっ」イベント時のものとほぼ同症状。という事は、これは歴代でも最高峰の萌えイベントとする事が出来る。

知佳たん恐るべし。

この後も凄いですよ？こうなったらもう普通の会話でも逝けます。声聞いてはにゃ～ん。表情変わってジタバタジタバタ。微笑まれようものなら、もう

アウト。（某ひよこ氏から無断借用

知佳ぼー未経験の方へ。ここはいっちょうとらハ２、やりましょうや。シナリオもいいし、音楽ほんわかだし、Ｈも各キャラ数回あるし、ボリュームもほどほどあるし、他のキャラもみんな可愛いし、心が暖かくなって、それよりなにより知佳凄いから。アイボリーより定価8800円で、全国各地絶賛発売中。

第5位　遠野秋葉　by月姫

由緒正しき遠野家の若き当主。高校2年。主人公の妹。黒髪ロング。お嬢様。意地っ張り。高慢。生意気。勝気。ブラコン。

導き出される結果：「萌え」

究極の萌えゲー月姫のなみいる萌えキャラの中で、最も管理人を狂わせたのがこの秋葉くんだ。

確かにアルクも良かった。さすがは正ヒロインだ。猫耳アルク最高だった。翡翠も強かった。メイド万歳。彼女に毎朝起されるのなら寿命10年縮ませてもいい。シエルも可愛い。その笑顔からは想像もつかないほどの残酷な過去に涙した。琥珀さんも強烈だった。向日葵に囲まれた彼女の暖かな微笑みは今でも頭から離れない。「あはっ出しちゃえ」興奮させて頂きました。

でも秋葉だ。秋葉なんだ。妹。やはり、「いもうと」これは管理人にとり、最強の属性の一つである事を再確認した。

好きな気持ちを素直に出せないどころか、逆にキツイ対応をしちゃうとこなんか激烈かわいーですね。なんかユーノの澪を思い出しましたわ。んで、貧血体質の主人公の身体を心配して主人公の○○に○○してくるところ。まったく思い切ったことをなさるお嬢さんだ。もうお兄さんが心配で心配でたまらなかったんでしょうね。俺も辛抱タマらなかった。主人公くん、あの時は君が羨ましくて殺したいほどだったよ。

そんな秋葉たんにも、実はクラスチェンジ能力があったりする。秋葉・怒髪天モードは必見ですなー。もしかしたら彼女が作中最強なんじゃないでしょうかね？

＜決め科白＞
・・それではどうぞよろしくお願いします兄さん　

第4位　水野真琴　byGREEN秋空のスクリーン

映画部所属の主人公に、いきなり主演としての出演依頼をされた高2の女の子。勿論演技経験など無い真琴は最初こそ断り続けるものの、映画部ののっぴきならぬ事情に渋々その依頼を受諾する訳だが・・序盤、その演技のドギマギっぷりがかーなーりお気に入り。そして以降、主人公の熱心な指導と彼女自身の隠れた才能が徐々に開花していき、最後には周りが眼を見張るほどの演技を見せてくれるようになる。

性格はいたって真面目。幼い頃に父を亡くし、また母も仕事が忙しい為家事全般をこなす頑張り屋。少々不器用なところがあり、気持ちばかりが先走って行動が空回ってしまうことも。典型的なドジヒロインなのだが、それは全て彼女の優しさからくるものなんだよなァ。いいコだ、ほんと・・

真琴、人生は空っぽの宝箱だよ。
この世界は宝物で満ちている。
それなのにそのことに気がつかない人が多い・・。
多分、それは歳をとるごとに宝物が見えなくなってしまうからなんだ。おまえはたくさんの宝物を見つけなさい。
そして、宝箱をいっぱいにするんだよ。

これは今は亡き、真琴の父親の言葉。わたしゃあこの言葉が大好きでね、ずっしりと心に響いたよ。。クソッ自分の半生を鑑みてみると何だか情けなくなってくるわ・・そして真琴は作中、たくさんの宝物を手に入れるんだよな・・物語序盤では空であった宝箱が、映画に恋に・・キラキラした青春でいっぱいによぉ・・いいよなあ・・青春って、いいよなあっっっ・・・・！！！くそぅ・・真琴・・好きやねん・・・心も身体もすきやねーん！（ォ

＜決めセリフ＞
でもね、リハーサルじゃないなら・・いいよ

第3位　涼宮遙　by君が望む永遠

注：超ネタバレ

性格は大人しくてとっても引っ込み思案。純粋無垢を絵に描いたような、現代に蘇る大和撫子。また天然体質も備えており、体中蟻にたかられる、餌付けをしていたハトに襲われる等の面白すぎるパフォーマンスは人呼んで「遙伝説」。コミカルなデフォルメ遙が次々と繰り出す妙技は見る者の心を和ませ、その頬を必然的に緩ませる。必殺技は両のぐーで頭を左右から挟むポーズ。この愛らしさ炸裂なポーズにはにかみスマイルを添えた仕草は威力満点。世に多くの遙シンドローマーを生み出した。

まさに萌え要素の結集体とも言うべき遙だが、作中、性格の良いシナリオライターによって酷い目に遭わされる。交通事故で重症を負い3年間もの間昏睡。やっと目を覚ましたかと思えば、事故の影響による思考能力の減退と記憶混濁に苦しむ。加えて事故以前に交際していた鳴海孝之は、何と親友の速瀬水月と付き合っていた。

普通の子なら、泣き喚いて非難する所だ。しかし、彼女は何と二人の交際を認めてしまう。あれほど好きだった孝之への想いを必死に押し殺し、仲を認め、応援し、更にこれからも「友人」として関係を続けて欲しいなどと言う。なんつー子だ。しかも連日見舞いに来る孝之に対し、「そんなに私のお見舞いに来てたら、水月が悲しい思いをしちゃうよ」なんて事も言い出す。信じられない・・。人間そこまで他人の事を思いやれるものだろうか。地獄のような境遇の中、唯一といってもいいほどのささやかな幸せを投げ打ってまで、他人を思いやれるものですかね。しかも・・自分が眠っている間に恋人を奪い取った人間に対して！

全く素晴らしい子だよ、遙キミはっ！

・・と思う反面。どこか現実離れしている感も否めなかった。自己犠牲にも程がある。まるで聖人君主のような遙の振る舞いに、ああこれはやっぱりゲームなんだなと冷めたものを感じた。と同時に、その溜め込んだものが・・・張り詰めた気持ちが・・・自分の中だけでムリに消化しようとして・・・・・トンでもない事になるんじゃないかと・・その・・・・・・・・変な事を考えてしまうんじゃないかと・・・・・ハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラハラヘリ。もう心配で心配で・・心が張り裂けそうだったよ。。。

だから遙が夜の病室で独り、自分の境遇を呪っている場面・・これはヤバイと思った。やはり遙は苦しんでいた。当然だ。わかっちゃいたけど、実際に目の当たりにしてみて

ああぁ・・

脱力。遙さあ・・どうして？どうして一人だけで、溜め込もうとするの？苦しいなら、どうしてその気持ちを孝之に言わない？どうして孝之くん、苦しいよ！って感情をブチまけな　い　ん　だ　よ！キミには少なくとも、それをするだけの権利はある！・・だって辛すぎるだろう、そんなん。。。もう勘弁してよ・・孝之もさぁ、遙の苦しむ姿を見て病室に入ったのなら、どうしてそのぐらいの事言えないかよ・・水月と付き合っていることを悪い事とは思わないけど、どうしてそのぐらいの事をよ・・・・言ってあげられないかな・・・・・もう、この時はそれが悔しくて悔しくて涙が出た・・遙のばか・・孝之のどアホウ！

こんな感じで、この辺からクリックするのが怖くなる。続き読みたいけど、だけど怖くて。私って結構マイナス思考なところがあるから、悪い方へ悪い方へ考えてしまうんですよ。で、プレー中断して部屋中を訳も無く右往左往する事数回、やっと辿り着いたあの場面。

遙が孝之と水月に、感情を思い切りぶつけたあの時だ。ホっとした。遙はやっと、苦しい気持ちを解放できた。それを外に吐き出してくれた。遙は聖人君主なんかじゃない。人間なんだ・・・・・・。と、凄く嬉しかった事を覚えている。でも遙、勢い付き過ぎちゃって余計な事言っちゃったけど・・・

・・・・。

見るに耐えないとはまさにこの事か。遙のあまりにも自虐的な言葉に、水月はキレた。水月は事もあろうか、重症の遙をぶってしまう。そして殴り返そうとした遙が、ベッドから転落・・・もう、ヤメてくれ・・・自分の取った行動に愕然とした水月は、思わず部屋から飛び出す。病室に残された孝之、そしてベッドから落ちてしまった遙。足の弱い遙は、ベッドに登る事も困難だ。手を貸そうとする孝之。その時遙が言った言葉、これがスゴイ。

一字一句は覚えてないけど、こんな内容のものだったと思う。水月を追いかけて。じゃないと、孝之くんは独りになっちゃうよ。ツマリ、私はもう、孝之君には愛想が尽きた。もうどうとも思ってないの。だから私を助けたりしなくていいから、水月を追いかけてよ。水月だって、今とっても辛いはずだから

量りかねる。もちろん遙はウソを付いている。もう、言葉になりゃしない。

それを真に受けたか、それで決心が付いたかどうかは知らんが、水月を追いかけた孝之。そのシーン、確かに感動した。ようやっと気持ちに踏ん切りをつけ、水月を選ぶと言い切った孝之。よかった、本当にいいシーンだった。ただ・・孝之が去った後、独り残された遙が、どんな顔で、どのような思いを巡らせていたか・・・脳裏に浮かべてみると・・はぅうぅうう～～～

その後、遙は病室から失踪する。

このシナリオライター、

ホント良い性格しているな。

焦った。心の底から、焦った。胸がチリチリしたよ。残酷過ぎる結末が脳裏を過って、お陰で心の底から震える事が出来たよ。鬼畜人タムーさん、

サンキューな（怒

まあそんな馬鹿な事を、遙がする訳がない。遙は車椅子に乗り、海岸で思いに耽っていた。息を切らせて駆けつけた孝之。遙はそんな孝之に私は一人でも大丈夫よ！と言い放ち、車椅子から立ち上がって、歩き出した！つい最近まで、過酷なリハビリをしていた遙。つい最近まで、支える物があってやっと歩ける状態だった遙が・・・・・・・自分一人の力で・・・・・・・歩いている・・

よたよた・・ふらふら・・足元はおぼつかない。それでも・・確かに・・・一人で・・・・あるい、て・・・・・・・・・・はる・・・・・か・・・・・

「凄いよ・・・！！遙、凄い・・・！！」

孝之は驚愕した。ああ、スゲエよ！遙は本当に凄い！！お前だって、リハビリで苦しむ遙の姿を見ていたから分かるだろうッ！そりゃ驚くわな！つい最近だよ、つい最近！それが、こんな短期間で、こんなに歩けるようになっている！こんな短期間で・・・どんなに頑張ったか・・どんなに苦しんだか・・歯を食いしばって・・すごい・・・・はるか・・・すごい・・・・

泣いた・・涙、止まらんかった・・ジワー・・って涙が滲んできて・・分かるでしょう？その後ふらついてしまい、抱きかかえてくれた孝之にキスしてしまう遙・・そう、遙は孝之への募る想いを抑えきれず衝動的にキスもうどないせーっちゅうねえぇん！！（血涙

ｱｱ...ﾊﾙｶﾀﾝ,ﾅﾝﾃ　ｲｼﾞﾗｼｲ.....（Ｔ△Ｔ）　

衝動的にキスをしてしまった自分に、戸惑いを隠せない遙。恋人としてはもうダメでも、これからは、「友達」として付き合っていこうと思っていた遙。しかし今の自分の行動で・・恋人以外の関係はもう無理なのだと悟る。そして二人出会いのきっかけとなった本、マヤウルの贈り物の内容を引用して「ほんとうの」別れを告げる。強いというか・・うん・・凄いとしか、もう言いようが無い。

この場面・・もう、本当に涙が枯れるんじゃないかと思うくらい泣いた。はあ・・何か、俺泣いてばっかだ。。

そしてシナリオのクライマックス。遙は絵本作家になるという夢を叶える。その中に、親友たちへの思いをありったけ乗せて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・涙は枯れていなかった。まるでスネークの逆だ。

しかし、遙は何て芯の強い人間なんだろう。悔しさと悲しみをバネに出来る人間なんて、大抵の事だったらやり遂げてしまうよ。遙には色んな魅力があるけれど、やはりこの強さがイチバンですよね。という訳で水月シナリオのダイジェストみたいになってしまったが、ヒロイン大賞3位の結果発表でした。