まだ1作品だけ!!

■俺たちのフィールド■

小学館 少年サンデーコミックス 全34巻 村枝 賢一


主人公「高杉和也」を中心に、サッカーに己の意味を見出す熱い男たちを描いた熱血サッカー漫画。本作品は大きく分けて五部構成となっております。

一部・少年時代
二部・高校時代〜インターハイ
三部・アルゼンチン留学
四部・Jリーグ発足〜Jリーグ加入まで
五部・ワールドカップ

一部ではサッカー大好き少年で元気一杯、主人公の高杉和也、幼馴染で可愛い森口愛子、和也のサッカーのライバル、騎馬拓馬謎の少年(?)、そして父親で八巻自動車の10番、エースの高杉貫一和也の母親を中心に展開されていきます。Jリーグがまだ発足していないというのが時代を感じさせますが、一部の見所はなんと言っても高杉ファミリーの暖かい家庭でしょう。父親の貫一、かなりいい父ちゃんです。サッカーと、そして何より奥さんと息子を心から愛しているマイホームパパ。奥さんは少々おっとりし過ぎている所もあるが美人で優しくてそして何より旦那と息子を心から愛している可愛いママ。この二人の一人息子で主人公の和也は三度の飯よりサッカーが、そして何よりお父さんとお母さんの事が心から大好きな元気少年。
え?同じこと言ってるって?まあそれだけ幸せな家庭なんです。読んでて心がすっごく温まります。朝10頃に放映されるホームドラマ張りに心がホンワカしますよ。大好きですねこの家族は。私ももし結婚が出来るのであれば、こんな家庭を作りたいものです。でも・・・この一部はラストでとんでもない事件が起きます。まさか・・・・まさかあんな事が起きるなんて・・・泣きました。私はこの漫画、漫画喫茶で読破したのですがこのシーンばかりは嗚咽を漏らさないようにするのがかなり辛かったっす。まあお母さんのあのセリフで一気に涙腺が決壊した。とだけ言っておきましょう。

二部では和也が高校生に成長している。一部で起きたあの事件から数年、すっかり男前に成長しております。そして幼馴染の愛子さんも。まー、お可愛くなられて。思わず胸がキュンとしちゃいました。二部ではインターハイが中心のお話。インターハイでは一部でもちょっとだけ登場した謎の少年との再会、そしてヘタしたら本作で一番人気者であるかもしれない磯野タクローが登場します。ていうかタクロー大好きです。モデルは(多分)ブラジルの快速サイドバック、ロベルト・カルロスだと思うんですが、彼とは比べ物にならないほど可愛いんですよこれがまた。(危険発言)

三部では和也がアルゼンチンにサッカー留学をします。そこで和也は生涯のライバル、ダミアン・ロペスと会うこととなる。

四部はJリーグがとうとう発足する話ですね。萌えます。いや、燃えます。二部リーグからJリーグへ這い上がろうと歯を食いしばって戦う八巻自動車イレブンの根性と必死さは読んでいて本当に熱くなります。スポンサー企業の上層部との戦いも心が打たれるし・・愛子さんもまたまたお美しくお育ちになっています。八巻自工の御令嬢も登場して話は盛り上がりに盛り上がりますよ。そしてJ昇格の夢は叶ったのか・・?それは貴方の眼で確かめてください。

五部。来た。
1998フランスワールドカップ・アジア予選。この五部から「俺たちのフィールド」は急激に面白くなってきます。
いや、四部までも充分面白いんですがね、五部が面白すぎるんです。熱すぎるんです。何と言ってもワールドカップ。当時の日本国民の宿願であったワールドカップ。
その本選に出場するのがどれだけ大変か、どれだけ過酷であるのかが濃密に描かれています。1次予選、対オマーン戦。格下国との思わぬ苦戦は読んでて心が痛んだ。ワールドカップ予選は国を挙げての戦争だ。それに伴う重圧を嫌と言うほど思い知らされた。最終予選対韓国戦では、韓国のアジアサッカーの盟主、先駆者たる誇りを見た。同予選対イラン戦ではサポーターとしての在るべき姿を教えられた。ヒロインの森口愛子の取った態度こそが、我々のとるべき態度なのだと。予選最終戦は対サウジアラビア。日本代表エース、伊武剣輔の生き様が見れます。アチィです。
そして時が経ち、この作品最期の試合の対アルゼンチン戦。これは何回読んでも興奮します。そう、和也の終生のライバル、ダミアンとの決着ですね。なんていうか、まあ・・よくこれだけの熱いものを書けるものです村枝先生は。この試合はまさに命懸けの挑戦。・・まだまだサッカー後進国の日本にとって、世界の強敵を倒す為にはこれほどの思いをしなければならないのかもしれません。
私ね、このアルゼンチン戦で和也が死んでしまうかと思いましたよ。それだけ、壮絶なのです。本当に読むたびに興奮の余り意味不明の笑みがこみ上げてくるんですよね。これじゃただの危ない奴ですよ。親友達には、とても見せられる物ではありません。だけど読んでしまう。トイレに行く時は必ず最終巻を持ち込んでしまう。もう病み付きです。

熱き日本代表の面々

■日本代表のエース、伊武剣輔。その性格同様、彼のワールドカップへのこだわりは凄まじく、鬼そのもの。彼は1994のアメリカ予選の時の代表でもある。作中では現実と同じように、日本代表は1994アメリカ大会の予選で「ドーハの悲劇」を経験している。それだけに誰よりも、日本・ワールドカップ初出場にこだわるんですね。そしてその結晶が予選最終節のサウジ戦で出た。日本史上最強の脚力が可能とする「誰にも止められない疾走」でゴールを量産。そして・・・・・・・・・・。
その後の彼の行動は読むたび胸が詰まるよ。私が女に生まれてたらまず間違いなく彼に抱かれるね。(すみません、かなり気持ち悪い事言いました)

■日本代表の監督、鹿野。コイツが熱い。彼は読者に向けて、そして1998当時の現実の日本代表に向けて、こんなメッセージを残す。

物騒なんだよ、ワールドカップはな!!2002年大会の開催国を・・日本は「半分」とはいえ引き受けてしまった。その事にも、大きな責任があるんだぞ!協会員であるあんたらに、今更ながら教えてやる。「サッカー」とは・・宗教、言語、人種全てを問わず、世界中で理解されている唯一のスポーツだ。次のフランス大会に出場できなくとも、日本は、2002大会に開催国特権で自動的に出場できる。それが、どういう事かわかっているか!?今度の予選に勝ってフランス大会に出場しなければ・・「弱き国・ニッポンは金の力でワールドカップに初出場した」――と、世界中から言われるんだぞ!!第一回ならともかく、60年も続いた大会に「開催国初出場」の記録を残す事は・・サッカーを愛する人間にとって――――永久に消える事のない・・・・恥だ!!それが選手にとってどれほどのプレッシャーか、わかるか!?なりふり構っている場合じゃない!今度ばかりは、死んでも負けられないんだ!!あの伊武剣輔はそのためなら――どんな事でもやるだろうよ。そしてそれは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺も同じだ。


熱い。熱いよこのオッサン。

■高杉和也 果てを知らない無尽蔵の体力それが和也の持ち味です。彼のプレイ振りを見ているとオランダ代表のダービッツを思い出しますね。90分間とにかく走り回ってチームを勝利に導くスーパー・ボランチ。勿論漫画の世界です、現実ではとても考えられないプレイをします。でも大空翼ほど非常識ではありません。

■末次浩二 代表のゴールキーパー。あまり彼の話をしてしまうとネタバレになってしまうので多くは語れません。ただ、イラン戦の彼はカッコ良いです。口癖は「チィィィ。」

■磯野タクロー 日本の誇る快速サイドバック。愛らしいキャラクター(だから危険だって)に騙されがちだが、実は彼が一番人間離れしている。

■(選手じゃないけど)森口愛子 本作品のヒロイン。彼女、可愛いだけでは飽き足らず人間が素晴らしい。イラン戦で見せたあの奇跡的な声援・・素晴らしいよ・・素晴らしいよ!!あのシーンは一番多く読み返しているよ!!大好き。嗚呼、大好きだ!!29巻のP47からP164を読んで彼女に惚れない人とは友達になりたくありません。(言い過ぎ)そして33巻のp162〜164、これを見て愛子に萌えない人は男ではない。(超言い過ぎ)和也との甘酸っぱい恋は読んでてこう・・なんつうか背中が痒くなります。(悔しくて)羨ましいです。まじで和也が羨ましいです。本当に羨ましいぞこのヤロウ愛子は俺のもんだ分かってるのかお前は八巻の令嬢に惚れられてるんだから充分だろオイ聞いてるのかよ大体お前はサッカーにかまけて愛子の相手を全然してないだろうが俺だったらそんな事はしないよZUTTO彼女の傍にいるよ傍にいて愛をささやくよ毎晩毎晩彼女をd

え〜最期になりますが日本代表が本選に出場できるかどうかは是非あなたの眼で確かめて欲しいです。そしてその後の展開も。あの最終回の締め方は本当に素晴らしいですから。恥ずかしい表現をしますが本当に素敵なエンディングです。私は漫画喫茶で1日で本作品を読みきった後、感動の余り数分間放心してしまいました。・・考えてみると料金勿体無かったな・・・・・と・とにかく。素晴らしい漫画ですから是非是非読んでいただきたい。全巻集めるとなると金銭的に結構難儀なので(でも私は買った)是非漫画喫茶で読破する事をお薦めします。きっと私が味わった「嗚咽と興奮を堪える辛さ」が分かって貰えるはずです。サッカーに詳しくない方でも、別段興味がない方にも絶対楽しめるはずです。私はこの漫画にかなり元気を貰っています。

すいませんこれで本当に最期にします。これだけは書きたかった。本作品は結局和也と貫一の話なんです。和也が貫一の生涯をかけた願いを受け継いだ話だと私は思っています。貫一の時代には考えられなかったこの願いを。それは全て、全て貫一のこのセリフに集約されているんです。



そう・・言いたかないケド、まだまだサッカー後進国の日本人だ・・
ケド、見てろよ和也ぁ!
日本だって、今にワールドカップに・・
ワールドカップに・・・
出られたら・・・
いいよなぁ・・・
今の日本にとって・・・ワールドカップなんて・・
遠い遠い国で・・もっともっと強い奴らがやってる、うらやましい祭りみたいなもんだからな・・・・
ケド、いつかは・・なあ・・!!
だから、なっ、和也!
その時、サッカーやってろよ!!



和也は、父の夢を叶える事が出来たのでしょうか?






和也
・・

日本が、

ワールドカップに
・・




行けたら・・・









いいなあ
――――

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