戯言ダストボックス

TOP掲載の、どうでもいい文章の投棄所。
アンニュイ日記よりも、むしろこっちのほうが日記っぽいが気にしないことにする。


TOPへ

 




9/3



やりたい事はね、もう本当にいっぱいあるんですよ。
いっぱいあるんだけど。


言い訳は言いません。
ただこの状況での更新は趣味の範疇を超えてしまいますので・・
もう少し時間を下さい。

多分、来月辺りからは多少生活にもゆとりが出てくるはず。多分。>希望的観測
その時をお待ちください。


暫くの間更新を停止致します。




私信:某総統へ


同棲生活楽しそうですね。
オ シ ア ワ セ ニ 。

今度貴方の職場に特攻して怨み辛みを吐き出そうと思っていますので震えて待っていてください。バン ウン タリク キリク アク  バン ウン タリク キリク アク・・


それと、「アレ」は暴行などではなく両者合意の下ですので念のため。







はぁ。。

8/19

もう死にそうです。

死ぬほど、眠い。

平穏&堕落な日々を提供してくれた長い夏休みも終わり、今日から管理人は再び雑踏&忙殺の生活へと戻ります。戻りたくないッ

気が付いてみると、あのうだるような暑さも過ぎ去り夏も終わりの気配。

嬉しいような、それでいて今年の夏も何も起こらなかったな。という虚しい&寂しい思いを胸に元気を出せよ、俺。

さあ・・今日から頑張るか。頑張りたくない。




眠い。


8/14


77-218
79-278
84-186
90-194
68-166




「ちくしょう・・」

10フレーム2投目。
渾身の投球をガーターへと放り込んだ瞬間・・男は思わずその場に膝を付いた。

「・・・勝て、ねえ。どうしても・・ボーリングでヤツに勝つ事は出来ないのか・・」

59-105・・

この6ゲーム目のスコアだった。
男は6連敗を告げるスコアボードをしばし睨み付けた後、すごすごと力無くシートへと戻る。

その先には――余裕の表情でタバコを吹かし、満足げな笑みを浮かべている「ヤツ」がいる。

(クソ・・・が)

「ようよ〜う、3連続ガーターおめっとさーん」

(・・・・・チ・・ィ・・・・)

「うわー、スコア59!凄い成績、素晴らしい!女の子にも負けちゃうんじゃん?」

(うるせぇ・・・コノ・・・)

「いやー、俺さー、こんなスコア出した事無いんだよね。ていうか絶対に出せない。
うん、出そうと思っても出せないなこんなヘボスコア

(・・・・プ・・・チ・・・・)

「で、教えくれませんか?こういうスコア出したら一体どういう気分になるんですか、とも選手?今のお気持ちを、どうぞ!」


(ちっ・・きしょうがぁああッッ!)

「ハハハハハハハハハハ!その顔!悔しそー!何も言い返せないのか!
まあいいや、苛めんのも可哀相だし、今日はこのへんで許してやる。さあ帰るべ」

「もう一勝負だ・・」

「は?」

「このまま帰れるかよ・・次こそ勝つ・・ラスト勝負だ」

「いや俺もう疲れたからいいや。それより、このゲームで賭けたジュース早く買って来い?」

「頼む・・いや・・・・・・頼み・・・・ます・・・」(調子付きやがって、このやろうがぁぁ・・)

「ヤダね。今日のお前ヘボ過ぎるから、やっててもはっきり言って面白くない。帰って仕事の報告書片してた方がまだマシだわ」

「・・・。」

「金の無駄だ、金のムダ」



ブチッ




この途方も無く口の悪い男・・・・Y。
小学以来の親友にして悪友。
共に甲子園を目指した野球仲間であり、小、中と同じチームでしのぎを削ってきたライバルでもある。
野球だけでなく、他にも様々な事でこいつとは競り合ってきた。
ドラクエの早解き勝負。テスト勝負。ファミスタ勝負。100Mタイム勝負。モズ取り勝負。カラオケの点数勝負。ゲーセン勝負etc、etc…

とにかく、Yと会う時は何かにつけて真剣勝負となる。

いつの日だったか・・Yの彼女を伴って三人で遊んだ事があり、その時も例外無く勝負となったのだが
その時の迫力とあまりにも汚いヤジの応酬に
「あなたたち本当に友達なの?」
と疑われた事がある程だ。端から見てたらどう考えても喧嘩しているようにしか見えなかったらしい。
まあ、それほど私とYの間には苛烈な競争心があるわけです。

絶対に負ける訳には行かない。

そういう意味で言えば、昨日は最悪の日だった・・。

「ゲーセン十番勝負」

熱中プロ野球2敗。
通信対戦麻雀2勝3敗。
バーチャーファイター3敗。
ミスタードリラー1敗。
タイピングゲーム(ルパンの)1敗。
クイズ1敗。
刑事物ガンシューティング3敗。
ワールドスタジアム2敗。
テトリス2敗。
バーチャーサッカー3に至っては10戦全敗


それは・・今までに無い・・・・・屈辱・・・・・だった・・

俺はYがCPU相手に連勝を続ける様をただただ呆然と眺め続ける他出来ない。
そして決勝でイタリアを破ったYは俺側の方に回り込んで来ると、にこやかな笑顔でこう言い放った。

「今日は俺の勝ちだな」

確かに・・これから他の勝負で10もの借金を返済する事は出来ないだろう。
ゲームに限って言えば、今日はもうこいつに勝てる気がしない。
かといって・・かといって・・
このままおめおめと負けを認める訳には絶対にいかない。
悔しいがここは勝敗数での勝利は諦め、
ガツンとYに大ダメージを喰らわす一勝をもぎ取るしか溜飲を下す手段は無いだろう。

と、なれば・・

「・・次はボーリング勝負だ。行くぞ」

「ボーリング?いいねえ。今日は初の全勝か〜?」

「・・・。」(言ってろボケが・・)

ボーリングはYとの勝負に於いて、最も分の悪いものだ。
大学の4年間をアメリカで過ごし、元プロボウラーにも指導を受けた事のあるYのボーリング能力には目を見張るものがある。
事実、俺は大卒後ボーリングでコイツに勝てた試しが無い。

しかし。

だからこそ!

勝利をもぎ取る意味があるのだ!

何回負けてもいい。
たったの一勝でいい、たったの一勝で。
それで、ヤツの高くなってる鼻をへし折る事が出来るのなら。
そして何より、俺の気が晴れるのなら!これが最も重要なのである!

しかし

昨日の

俺は

ボーリングでも

絶不調を

極めていた。

6ゲーム投げて総得点457点・・1ゲーム平均・・ハチジュウモイッテナイ・・・・・・。ナンダソリャ・・

逆にYは絶好調。悪魔のような剛球、そして制球で次々とピンをブチ飛ばす
圧巻だったのが2ゲーム目。
何と9フレーム目まで連続ストライク。トリプルターキー。

おお、これはパーフェクト行くかッ!?
ってんでギャラリーまで付く始末。


・・・・・手に負えねえ・・・・・


278ってなんだそりゃ。見たこと無いよそんなスコア。
と言う顛末で怒涛の6連敗。しかも6ゲーム目なんて明らかに手を抜かれていたし。
ヤツ、何と左手でストライク取っちゃうんですよ?信じられますか奥さん?

そこまで愚弄されても、しかし俺はまだ諦めていなかった。
必ず俺にも波は来る!それが多分次なんだ!

「金の無駄だ、金のムダ」

「・・う・・ぐっ・・頼む。頼む、後一回だけ!」

「後一回ってもう3回聞いたぞ?賭けるモノだってもうないだろう?
ジュース、昼飯代、帰りの電車代、一ピン幾らはもうさすがに可哀相だし」

「負けたら、全ゲーム代俺が払う・・これでどうだ。もちろん靴代込みだ」

「全ゲーム代って6、7千円は飛ぶぞ?いいのか?」

いいんだよ!俺はどうあってもこのままじゃ帰れねえんだ!お前ならこの気持ち分かるだろうッ
・・俺が勝ってもお前は何もしなくていい。俺は俺のプライドを賭ける」

「はーあ・・はいはいわかったよ。全く、負けず嫌いなヤツ」

「・・よし。じゃあ俺が先行な」(おめーには言われたかねーよ)


そして熱い闘いが始まった。


1投目。男は丹念にボールを磨きながら、大学時代の先輩に受けたアドバイズを思い出していた。

「ボーリングに無駄な力は厳禁だ。ボールを持ったらまずは全身の力を抜いて、親指を前に構える。
そしてしっかりとステップを踏み、親指を目標のピンに置いてくる感じで真っ直ぐ、軽く振り抜く・・
初心者はそれだけで充分にスコアを稼げる。
いいか?腕の力だけで投げようとするから、余計な力が加わって方向がずれるんだ。ともは少し力が入りすぎなんだよ。
とにかく、真っ直ぐ投げる事だけを心掛けろ」

男から軽く放たれたボールは綺麗な回転を描き、目標の方向へと――@ピンとBピンの間――「ポケット」へと真っ直ぐ伸びていった。

そして・・


パッカァン!

「・・ッシ!」

男はそれを見届けた後、胸の前に拳を固め、そして悠然と後ろを振り返った。
男のこの日初のストライクに、しかしYの余裕の表情は微動だにしない。

「ちょっとはマシになったな。さっきまでガチガチだったのがウソみたいだ」

「出だしとしては上々だよ。まァ精々、俺の作った良い流れを壊さないでくれや」

「誰に言ってる・・このボケが」

Yの一投目。ゆったりとした大きいテイクバックから・・豪快に右腕が振り下ろされる!
ゴォォォオオオ!!


バァンッ!!

レーンに凄まじい轟音が響き渡る。しかし・・Yにとって残っている筈の無い、
そして最も残ってあって欲しくない箇所にピンが静かに鎮座していた。FピンとIピン・・いわゆるスプリットというヤツだ。

「チッ」

舌打ちを打つY。その表情からは(さすがにあそこは取れないだろうな・・)という諦観が覗える。そこを男が見逃すはずも無く・・

「ハイハイハ〜イ!いい所に残ってしまったものですネ!
さあY選手、これからどのようなピンアクションであの難しいスプリットを克服してくれるのか・・?
・・まさか無難に一つだけ狙う・・なんてセコイ真似はしないよな?」

「するかよてめぇじゃあるまいし。まー見てろよ。これが俺とお前の決定的な差・・テクニックってやつよ」

そう言うYの2投目には明らかに余計な力みがこもっていた。
Yの投じたボールはFピンの左隅ギリギリに狙いを定めていた筈だったが、
しかしそれはその遥か手前でガーターレ−ンへと飲み込まれる。

「ハハハハ!グ〜〜〜ッドゥ!グーテクニッ」

(くくく・・無理せず一つだけ狙っていれば良かったものを。このたった一つのピンが後々、
とてつもなく大きな意味を持つようになる・・俺にはそう思えてならない)

作戦が成功した男はYの苦し紛れの言い訳にもあっさりとシカトを決め込み、
更なる精神の逆撫でを試みたわざとらしい拍手と共に第2フレームの投球の場に立つ。
そして精神集中。前投と同様ポケットに狙いを定め、静かに始動そして柔らかく投球・・


ッカーン!


5ゲームまであれほどの失態を演じてきた男の、まさかのダブル・スタートに・・Yの表情からとうとう余裕の色は消え失せていた。
そしてその動揺は自身の投球にも影響を及ばす。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
T × × × G/ 9/ 7/ × 9/ 7/ 8/9
30 50 70 89 106 126 146 163 181 200
Y 8 6 2 × × × × 9/ × 9- ×9‐
8 16 46 76 105 125 145 164 173 192


Yは無表情のまま何かをブツブツと呟きながらボールの交換をしに姿を消した。
そしてその虚ろな後姿を見やりながら、男は愉快そうに笑いを噛み殺すのだった。



「よう、指にフィットするボールを見つけることは出来たかい?」

「・・・マジかよ」

×が三つ横に並び、Tの1フレーム得点欄に「30」という数値が表示されているのを見た時のYの表情は・・
正に顔面蒼白と言った表現がピッタリだった。

「だはははははは!その顔、イイ!とてもいい顔だよ!あはははは!ははははははははははははは!!ひ・ひー!誰か助けてー!あはははははははは!」

数秒間笑い転げ、ふとYの表情を覗ってみると・・
何も無かったような表情で、ただ黙々とボールを拭いている。
「しまった」と思ったがもう遅かった。
男はこのYという男が、小学中学と4番、主将を務め、また高校時代にも千葉ベスト8の4番を張っていた男だという事実を忘れていた。
そのパワーもさることながら、この男の最も恐ろしい所はその精神力の強さにある。
チームが苦しい場面では必ずと言っていいほど結果を出し、チームの窮地を救ってきた・・
それを幼少の頃からずっと見てきたじゃないか。
迂闊だった・・焚き付け過ぎた。

そして・・



ボガァアン!

およそ人間の出せる音とは思えない爆音でレーンを一掃し、悠然と戻ってくるY。
そして男の目の前で立ち止まると

ニヤリ

「さあ、お前の作った流れは守ったぞ。止めてくれんなよ

などと脅してくる。全く、敵に回したらこれほど怖い男はいない。
が、しかし・・俺も今や絶好調。何だかんだ言って序盤でこのリードはでかい。
このまま逃げ切らせてもらう・・と言おうとした瞬間。
無人であった隣のレーンに姦しい声が響き渡った。小学生と思しき女の子3人組・・
ち・・これで集中力が乱れなきゃいいんだけどな、と思った

ピカピカピカ!
とその子らのレーン両脇がいきなり光りだした。
(何事だ?)とYと顔を見合わせる。暫く様子を見てると、「はるか」
なる女の子がえいっとボールをほん投げる。

ボトッ ゴロゴロゴロ・・

ガコッ ゴロゴロゴロ・・

ガコッ ゴロゴロゴロ・・

ガコッ ゴロゴロゴロ・・

ガラガラガラガラ・・・・・




「キャー!いきなりストライクゥー!イエーイッ」
「わー、はるかすごーい!いきなりー?」
「あー!ちょっとそれ私のボールだよー、もう、なにやってんのよー!」


何がキャーストライクーだ。ボーリングはピンボールじゃねえ!
うるせーしガーター防止の補助棒が目障りだし・・何もそんなにビカビカ光らせなくてもいいだろ?
くそ、男と男の真剣勝負に水を差しやがって・・

げんなりした気分になりながらも、気を取り直して精神を集中させる。

スポット目掛けて・・親指を置いて来るように・・と慎重に助走をしかけた
今度は「あいか」さんがバタバタと私を抜き差ってご投球〜

ボトッ ゴロゴロゴロ・・

ガコッ ゴロゴロゴロ・・(略)

きゃー(略)

君たち君たち、ボーリングのマナーはきちんと守ろうね。
いい加減にしないとひん剥い(略)うぞ?

一度ボールを置いて深呼吸。
ガキがニ投目を投じ、騒ぎ始める瞬間を狙い済まして冷静に投球・・
しようと思ったのだが、微妙に力が入ってしまったのかボールは変な回転を残したまま中心から逸れていく。
投げた瞬間に、それと分かる軌跡――。

「G」

男はまさかのガーターに呆然と立ち尽くす。
やべえぞ。このGはメチャクチャ痛い。顰め面で後ろを振り向くと、Yが鬼のような形相で笑い転げている。
・・・んのヤロー・・お前だって人事じゃねえんだぞ!

男は忸怩たる思いを胸にそのままシートを素通りするとスポーツドリンクを購入し、熱戦に渇いていた喉を潤わせた。
そしてその場からスコアボードを遠く見渡す。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
T × × × G / 9/ 7/ × 9/ 7/ 8/9
30 50 70 89 106 126 146 163 181 200
Y 8 6 2 × × × × 9/ × 9- ×9
8 16 46 76 105 125 145 164 173 192



・・・・・・。
2フレームのストライクを無意味にしてしまった痛手はとてつもなく大きい。
今でさえ圧倒的なリードをしてはいるが、ヤツの事だ・・必ず追い上げてくるに違いない。
視線をYの方に向ける。すると、ヤツも男と同様鋭い眼光でスコアボードを見詰めていた。

・・今のあいつに勝つためには、少なくとも・・未だ体験した事の無い、「200」以上の数字が必要だ。
となると・・スコアに「空き」を作る事は許されない。必ずストライク、もしくはスペアをマークしなくてはならないのだ。
それを可能とするにはいったい、どれほどの集中力と精神力が要求されるのだろう・・?
少なくとも少女たちの騒がしさや補助棒の鬱陶しさに心を乱されているようでは・・とてもじゃないが踏み入れられない境地なのだろう。

男は視線を隣に移した。そこには相変わらずの喧噪を見せている少女たち。
「あの時邪魔が入らなければお前に勝ててたよ」
なんてのはもちろん言い訳にはならない。Yに対しては尚更の事だ。
そんな戯言を言ったが最後、きっと怒涛の勢いでその精神力の甘さを責め立てられるだろう。

・・・・・。


勝ちてえ・・




心底、勝ちてえよ!


このまま負けっぱなしで帰るなんて我慢がならねえだろう!
必ず勝つ!勝たなくてはならん!今日受けた屈辱の全てをこのゲームに勝利し、一掃するんだ!
そのために敢えてヤツにボーリング勝負を挑んだのだろう!
そしてこんな絶好のスタートを切れたんだ・・千載一隅の好機ではないか!

目を覚ませ!

・・・・。

今だってそうだ・・あいかちゃんの黒いスパッツに見惚れている場合じゃないッ (なんだと


精神を全てレーンに集中させろ。
そして勝つ!必ずYの苦渋に満ちた顔を拝んでやる!
そして会心の笑みを浮かべ、ここぞとばかりに悪口雑言をブチまけてやるんだ!お前等本当に友達なのか

勝つ、勝つ・・・・・・・・

勝つ、勝つ、勝つ!

男は熱い気合を胸に戦場へと舞い戻る。
Yのトラッシュトークの嵐を完全シャットアウトし、ボールを構え前方を見据える。
そして・・


ガッパァァン!


「YES!」
男はその喝采を心の中で上げる代わりに、Yに向けて右腕を突き出した。
そしてそのまま腕を直角に曲げ、やおらに中指を突き立てる。


男のこの行為は戦いを更にヒートアップさせた。
純粋にボーリングというスポーツを楽しむ人々・・家族連れ・・サラリーマン・・友達同士・・カップル・・・・
和気藹々とした楽しげな空間の中で、ただ一つ異彩を放つレーンがある。
笑いも無く、言葉も無く。ただ敵意だけを剥き出しにして闘っている二人の漢。
そこには・・ピンを跳ね飛ばす轟音だけが響き渡っていた・・



――第9フレーム。
Yはニ投目を投じた瞬間にその場に片膝を付いた。
片隅にただ一つ残るピンを意識し過ぎた、この男にしてみれば珍しい明らかなミスショット。
Iピンは当然の如く微動だにしていない。


「ニヤ」

男の頬が思わず緩む。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
T × × × G / 9 / 7 / × 9 / 7 / 8 / 9
30 50 70 89 106 126 146 163 181 200
Y 8 6 2 × × × × 9 / × 9 - × 9
8 16 46 76 105 125 145 164 173 192

(やっとこいつの勢いが止まったか。それにしても・・)
(ヒヤリとさせてくれる・・4連続でストライク取られた時にはどうなる事かと思ったが・・)
(・・それにしても恐ろしいヤツよ。5フレからはほとんど膠着状態じゃないか。それも8フレでは一回逆転されている)
(しかし、今のお前のミスでまた俺の再逆転だ)

「今、俺が楽にしてやるからな。Y」

男は弱々しく戻って来るYの肩をポンと叩き、久し振りの言葉を吐く。

「引導を渡してやるよ」

勝利の予感に油断が発生したのか。
男の最終フレーム一投目は出鱈目な回転をしながらあらぬ方向に転がっていった。
男の頭に「G」の文字が浮かぶ。
しかしその溝に落ちる前にボールは端のピンを捉え、
バタバタ・・と他のピンをも巻き込んでいった。

だが、残ったピンに男は思わず頭を抱える。

FGHI
C
DE
AB
@

この配置は男が苦手とするものだった。
この二つを同時に倒す為には、@の正面から本当に綺麗な直線の回転を決めなければならない。

(真っ直ぐボールを放る・・このゲームに限れば、俺にほとんど出来ていた事だ。だが、それをこの土壇場で実現する事ができるか?)
(重圧に負けずに・・決める事が出来るのか・・?)


(・・できなければ・・)




「ともちゃ〜ん」


「!」

男の後方から甘い声がかかる。

(Y・・この男が俺の弱点を知らないはずが無い・・やはり動揺を誘いにきたかっ)

「お前、アレ取らないと俺に負けるぜ〜」

「・・取るよ」

「取れるのか?お前に」

「取ると言ったら取る。黙って見てろ」

「・・・。」

男は静かにニ投目のレーンに立つ。

・・神よ・・

・・ボーリングの神よ・・

・・もしいるのであれば・・

・・我が願いを聞き給え・・

・・いや、聞け・・

・・願わくば・・

・・あのYを業火で焼く為に・・

・・どうか・・

・・この右腕に必中の加護を与えてくれ・・

・・我が右手に・・


一撃必中の、祝福をッ


カコン、カコーン!


二つのピンが渇いた音を残して立て続けに倒れる。
その様を見送った男は両手を高々と上げながら、ゆっくり、ゆっくりとYの元へと近付いて行く。
そして右手の親指を突き出し




「DAMNED!」

Yの目の前で勢い良く振り下ろすのだった。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
T × × × G / 9 / 7 / × 9 / 7 / 8 / 9
30 50 70 89 106 126 146 163 181 200
Y 8 6 2 × × × × 9 / × 9 - × 9
8 16 46 76 105 125 145 164 173 192


「ヘイ、200だ」

全ての投球を終えた男は、余裕の笑みを湛えながらYに得点ボードを指差す。

「見れば分かる」

しかし、何も意に介していないかのようにYは紫煙を燻らせる。

「まさかあそこでスペアが取れるとは思っていなかったな」

「ああ、俺もさすがに驚いた」

「ここ一番での集中力が勝敗を分けたって所か。何年振りだろ?お前に勝つの」

「バカ。まだ勝負は終ってないだろ」

「やっぱ、お前狙ってんの」

「当然。勝つためにはそれしかねえだろ」

(やはりな・・)

ここで意気消沈するような男であれば何の苦労も無い。
(こういう追い込まれた場面が大好きなんだよな、こいつ。
間違いなくターキーでの大逆転を狙っているのだろう。
でも、漫画じゃあるまいしさすがにそれは無理があるだろ?)

男はこの時点で半ば勝利を確信していた。
しかしその余裕も、Yが一投目でストライクを取る時までしか続かなかった。



ボォウンッ

Yの剛球の前にたまらず飛び散る哀れなピンたち。
Yのせいで確実にその寿命を縮ませている事だろう。

・・・。

なんてえパワーだいアンタ。

忘れていた・・


コイツは、存在自体が漫画みたいな奴だった。
お前の彼女が心配だ。いつか壊されるんじゃないかと

「ふー」

すぐにはニ投目には赴かずに、シートに深々と座り込みタバコに火を点けるY。
その額にはじっとりと脂汗が滲んでいる。

(そうか・・そうだよな。お前でも緊張くらいはするだろうな・・
俺だって・・さっきから心臓が鳴りっぱなしだ)

「えらく慎重じゃないの」

「そりゃ慎重にもなるだろう。次にも終るかもしれないのに」

「そうだな。次ストライクじゃないと負け決定だもんな」

「まあ取るけどね」

「俺もここまで来たら見てみたいね、お前の奇跡の逆転劇」

「今から見せてやるから少し静かにしていろ」

「早く行ってこいよボケが」

「もう少し待ってろこのボンクラ」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」

「・・・。」


ドックン

次、こいつがストライクを取れなければ俺の勝利が確定する

ドックン

逆に、ストライクを取ってしまえばほぼこいつの勝利だ

ドックン

Yがボールを構え静かに助走を始める

ドックン

大きなストライドからゆっ・・くりと右腕を持ち上げ

ドックン

豪快に振り落とす!

ドックン!

ゴォォォォォォオオオオ!!
凄まじいスピンをかけられたそのボールが唸りを上げて獲物へと近付いて行く!

ドックン!

コースは完璧だ・・・・・・・マズイ!やられる!?

ドックン!

ウソだろうっ!?ここまでやってもこの男には勝てないのかッ

ドックン!

やめろ、やめてくれっ外れろ・・外れろよ!

ドックン!

―――――!



その時、Yの投じたボールが微妙に左へと逸れていくのを男は見逃さなかった。
それは恐らくY自身も気付いていて・・

(しくじった!スポットからずれる!)

(しめた・・そのまま逸れて行け・・そーれてーゆけっ)

(チクショウが〜〜!止まらねえッ)

(よし・・そのままだッそのままど真ん中から突っ込んで割れてしまえ!)

(ブチ飛ばせ!もう何でもいいから適当に全部ぶっ飛んじまえ!)

(割れろ、割れろ!)

(吹き飛べ!)

(割れろ!)



両者の思惑が激しく交差する中、その激戦は終焉を迎えてゆく。

ドガァッ!


ドッ・・クン・・

@ピンのほぼ正面から入っていったボールは、やはりその力をピンの全てに伝えきる事が出来ずに
F、Iピンを残したままレーンの奥へと姿を消した。

カァーン!、ド、カ、コンコォン・・コン・・

しかしその意思を継ごうとしたのか
吹き飛ばされたピンの一つがレーン内の上部、そして横の壁を蹴って
Iピンを道連れにする。

Fピンも衝撃波の余波を受け、同じ道を選ぼうとしていた。
スーっと横に移動し、何とか仲間たちとその命運を共にしようとしたのだが・・
その想い叶わず、ただ一人の生還者となってしまう。

勝負は決した。


男は浮きかけた腰を戻し、深い安堵の息を付く。

「――――――――――――。」

ふと前方を見やると、Yは投球を終えたポーズのまま固まっていた。

(・・ショックだろうな・・)

サアァァ・・・

今までの敵意がウソのように、優しい気持ちが男の心を満たしていく――

ずっと怖かった 確かめ合うこと


(ふふふ。それにしても・・変わらないよな、昔っから俺たちは)

顔色ばかり 気にしてうつむく


(いい年こいて、子供みたいに張り合ってさ)

ずっと怯えてた 心を閉ざして


(俺たちみたいなのを、やっぱ親友って言うんだろうなー)

哀しく深い 傷痕なぞった


(お前とは、ずっとこういう馬鹿な関係でいたいと思ってるよ)

季節は流れ 心は溶けて


(それこそ、永遠にな)

あの日の痛みを 受け入れてく


男は立ち上がり、未だその場を動けずにいる親友の元へと近付いて行った。

誰もが荷物 抱えてると知った時から


そしてその肩をぽんと叩くと、
この熱き戦いが終った時に言おうと予め用意していた言葉を紡いだ。

暖かい気持ちが 芽生・・ブツッ


く、くはははは・・駄目だ、やっぱり我慢出来ねえ。悪りぃ俺笑うわ!ギャハハハハ!それだよそれ!俺は、お前のそのボーゼンとした顔を見たかったんだよ!HAHAHAHAHA!グッドフェイスだボーイ!可笑しいったらありゃしねえ!
ザマーミロボケ!
たまに勝たせてやってたら調子付きやがって!
おい茶坊主・・今日は散々コケにしてくれたよなぁ・・?そんなに俺に勝つのが嬉しかったのか?嬉しかったんだよな?良かったねえ坊や?最後もさあ、ボーリング下手糞な俺に付き合ってくれてドーモア・リ・ガ・ト・ネ!ウレシカッタヨーウ。ボク、トテモウレシカッタヨー!んじゃあ、今日は君の勝ちって事で!おめでとー!ご褒美として夕飯奢ってあげるよ!よかったね!さ、じゃあそろそろ出ようか!Yくんは、ボールを二つも使っちゃったんだから、忘れずにちゃーんとあった場所に戻しておくんだぞーう?わかったかい?じゃあお兄ちゃんはお金払ってくるから。ボールを戻してきたら付いておいでね!





今日の教訓

【終り良ければ全て良し】



8/9

昨晩、3日前に新調したばかりのコンタクトレンズ(レフティー)がお無くなりになりました。

あら?たった今、目から外した筈のレンズが手に乗っていない!

コンタクト使用者の全てが凍りつく瞬間。だが。

私だって伊達に8年間もレンズを使っていた訳じゃない。こういった場合の処置は充分に心得ている。

まずはその場を動かず、人を呼ぶ。衣服や近辺に落ちていないか見てもらうのだ。

一人よりも多人数の方が見つかる確率は圧倒的に高い。

無ければ、シンクの中を凝視。(私の場合戦場はいつも台所だ)

ザっと見てなければ慎重に洗い物をする。洗い物を済ませたらここからが本番

フィルターから残飯を新聞紙の上にブチまけ、箸で掻き分けながら凝視凝視!

あまり気分の良い作業ではないが、普段ならこの段階で見つかっている。

自慢じゃないが、レンズを無くしかけた事は何十回あっても無くした事など一度も無い。

うーんこの中にはありそうもないな・・となったらその新聞紙を朝まで放置。水気が無くなれば発見確率はグッと高まる。

それでも無ければ掃除機をかけ、ゴミの中から検索開始


・・・。




・・・ちくしょう・・・


ねえよ・・

最近良いことないなぁ・・

一年遅れの厄年かよ(涙)

とりあえず、今日の帰りにでもメガネ屋に行ってきます。

担当の姉ちゃんに笑われるだろうな・・まさか3日で無くすなんて。

とも、ちょっと恥ずかスィ…

はぁ〜〜…



8/8

くはぁ・・仕事サボりてえ・・
起床した瞬間の、この気だるさは一体何事・・


バテている。

久し振りの合コンの誘いも断ってるし。
何のやる気も起きない。
いかん。。完全に、夏バテだ

やはり一ヶ月寝た切りだったのがそーとーキてます。
何か一日中背中が痛いです。情けない。
帰りなんて足がギンギン痛む。薬が切れると辛い・・やってらんない。


あーもう!大学の時は

「今日は熱いから」
「雨降ってるじゃん」
「さみー」
「眠い」

というのも、サボる充分な理由になっていたけど
社会に出るとそうも行かない。(当たり前だ)

あ〜私は空を飛びたい。喧噪と雑踏のコンクリートジャングルを飛び出し、
遥か、遥か蒼天の高みへ。

鳥になりてぇ・・。

8/6


昨晩、同僚の女の子とオフィスの机をガタガタ揺らしながら
激しいセックスをした

夢を見たため、今日一日中その子を意識しまくりの管理人でした。


夏だねぇ・・。

今朝通勤電車で隣り合わせになった女子高生。
黒い下着が透け過ぎです。管理人、視線釘付け。


ヤバイって。

会社までの道程で私の目の前を闊歩していたOLも同様。
白いブラウスにその黒は映え過ぎだ。誘ってるのかこの女郎?
管理人、思わず彼女と同じ歩行速度を維持。


最近暑過ぎるよ
今日の東京は最高気温が37℃ですって、いやーね。

そして・・帰路につく電車の中でお隣になったサラリーマン。
腋が凄い事になってるっつーの。
カマーチョクラスな貴様に吊り革を持つ資格は無い。しかも俺の方向に。

テクニカルファウル
。次会ったら殺す退場。

あ”〜〜〜〜〜。

そんなイライラも、家に帰ってシャワーを浴び、キンキンの氷結果汁(オレンジ)を飲めば気分一掃。
やはり、この瞬間が一番気分が落ち着く・・。

もう寝よう。
願わくば
またエッチな夢が見れますように。

8/4

休み明けの朝と言うのは嫌ですねぇ

これから暑苦しいスーツに身を包み、
満員電車に揺られ、
灼熱の太陽の下に身を晒さなければらない。

会社に到着した寸前で、もうTシャツはカマーチョ状態。ヤンなっちゃうよ。

とっ朝の憂鬱な空気に喝を入れるため、サラリーマン応援歌「地上の星」by中島みゆきを聴く。

う〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜し気合充填!!
今日もいっちょうカマしてくるかぁ!


いってきまーす・・今日も熱ぃよな・・


8/3
みなさん、お久し振りです。


一ヶ月間もの療養期間を経て右足を治し、ようやく社会復帰を果たした喜ばしき日に。

タイミングが良いのか悪いのか、まさかのPCクラッシュで今度は二次元世界からの離脱。

発端、それは復職を遂げたその夜に起きた・・

「さて更新でも」

意気揚揚とホームページ・ビルダーを立ち上げ、飲みかけのアイスコーヒーをぐいっと飲み干す気合が空回り。

コップを持つ手を見事に滑らし、その中身をキーボードの上に盛大にブチまける。

これでキーボードが半壊。文字の打ち込みはおろか操作全般が不能になってしまい、己の愚かさに頭を抱える。

週末、ソ○ーカスタマーセンターに赴き純正品の取り寄せを依頼。

某大作体験版付きギャルゲー誌を購入し、期待を胸に躍らせながらその帰還を待つ。

数日後の夜、新しいキーボード様ご到着。はやる気持ちを抑えつつ、電源を入れる!

・・が。何故か、ボードがマウスを認識してくれない。

接続をし直し、何度再起動してみても結果は同じ。

「接続が問題なのではない。それでは何故・・?」


男は、焦っていた。


加えて視界の隅をかすめる某体験版の姿が・・余計にその焦燥感を掻き立てていたのかも知れない。

男はディスクドライブ側のボード端子からコードを抜き、両面を調べる。

先ほどから何度も繰り返している行動だ。接続し、再起動。

駄目だ。このマシンは、そしてボードはどうあってもマウスの存在を認める気はないらしい。


男は完全にドライブの裏側に周りこんでいた。


すっかり血気怒気にはやっていた男は、とうとうとんでもない暴挙に出てしまう。


何の意味も無い行動だと、頭の何処かでは分かっていたかもしれない。


良い感じに回り始めていたアルコールで、冷静さを欠いていたのかも知れない。


男は他のものに較べて一際大きな端子を抜いた。そして、そのまま何のためらいもなく入れ直す。

それは、モニターとディスクドライブを繋いでいたものだった。

ブッツゥゥ・・・・ン・・

不吉な残響音を残し、電源が唐突に落ちる。まるで断末魔であるかのような重々しい響きだった。

そしてその電源は、以降4日間付く事は無かった。


後輩「あ、それ、僕もやった事ありますよー。パソコン始めてからニ、三週間だったから好奇心だったんでしょうねー。
びっくりしますよねー、あの音」

子分「まあヤっちゃったものは仕方が無いな。んー、俺も時間があったら詳しく診てやりたいんだけどなー。
モニターだけならいいけど、お前さんの話聞いてる限りハードディスクとか全部逝った可能性もあるぞ

隠居「ありゃー、やっちゃったね。だからさ、ドライブのデータ取っておけってあれほど言ってたじゃない。
ゲームとかのデータ飛ぶのはまだしも、君の場合ホームページあるでしょ。どうせ、FTTPのパスとかメモしてないんだろう?
自然閉鎖かねー、君のサイトも


原因、電圧の過負荷。電源を入れた状態でコードの抜き差しを行うと、急激な電流が流れて電気回路がショートを起してしまう。
ヒューズが飛ぶと言った表現がしっくりくるか。こんな事、パソコンを扱う者なら誰でも知っている常識らしい。悪かったな・・どうせ俺はメカに弱いよ

といった顛末で、本日ハードディスクの命運を知りに再度カスタマーセンターに行く予定だったのですが
朝、何の気無しに全てのコードを繋ぎ直して電源入れたら普通に点きやがりました。
何が何だかよく分からないが、結果オーライ。良かった良かった。
ただマウスが作動しないのは相変わらずだったので量販店に行き、マウス新調。
これで万事オッケー!管理人、二次元生活に完全復活!てめーマウスこの野郎、絶妙なタイミングで寿命を迎えやがって。

この約二週間は本当に永く、辛いものでした。
ネットに繋げられない生活がこれほど切ないものなのかと。
更新も出来ない。ゲームも出来ない。ネットサーフィン出来ない。ろじっくぱらだい○閲覧できない。
もうパソコン無しでは生きていけません。いつのまにか、パソなしではいられない身体になっていたようです。

なんやかんやとお騒がせしましたが祝、更新再開という事で。

7/21

右足ほぼ完治!

やったぁ・・やっとお外に出ることが出来るよ(T―T)ホントウニナガカッタ……

と歩ける事の素晴らしさを痛感したのがニ週間前の事で。

心配性の部長が出勤許可を出したのが昨夜の事。

管理人は明日から、無事に復職できる事になりました。

心配して下さった方々、ご心配をかけて申し訳ありませんでした。

そしてありがとうございました。

BBSでの私を気遣う書き込みやお見舞いメール、本当に心に染みました。

重ね重ねありがとうございます。感謝の気持ちで一杯で御座います。

※ ※ ※

という事で、進行中であったフローラリアと水月のプレイレポートはしばらく停止する事になりそうです。

ご了承下さい。その理由は、賢明な読者の皆さんになら充分にご理解頂けるはずです。

特に社会人の皆様なら・・・・・あー怖いよ怖いよ・・・

と・・・・・憂鬱になるような話は置いといて・・

この魔の一ヶ月間。

私は怒涛のようにギャルゲーをプレーしました。

大悪司(二週クリア)

とらいあんぐるハート(一人クリア)

それは舞い散る桜のように(即コンプ)

そしてフローラリア(一人クリア)、水月(一人クリア)。

計五本。管理人的月間新記録です。

一月でこれだけの数をこなす事は、今後恐らく無いでしょう。

どれもこれも良い作品揃いでしたが、その中でもそれ(略)は群を抜いて素晴らしい作品でした。

主治医からショッキングな診断を受けてすさみきっていた私の心を見事に癒してくれた。

生きていく中で、笑うって事がどれだけ大事な事かを改めて実感。落ち込んでいる時などは特にそうですよね。

救われました・・本当に。

笑うたびに右足が痛んだけど・・

・・・。

ん・・

もしかして、ここまで怪我が長引いたのはこのゲームのせいじゃないだろうな・・

むむむ、あり得るだけに怖いです(笑)

と言うわけで、何かとりとめがない文章でしたが管理人復活のご報告でした。



7/11


大悪司、イハビーラルート攻略。


・・はあ・・・あつ・・かった・・
・・すごく・・・・よかったよ・・うん・・


久し振りだ・・こんなに熱くなれたのは。

何が熱いって、対Bシリーズ最終戦。4号だか5号だか忘れたが、お前回避率高すぎ。避けすぎ。

これが本当に当たらない。アエンの業炎火も回避、キリカの死樹氷も回避。

挙句に頼みの郷田さんまでもがお倒れになられた時は、私もさすがに死を覚悟致しました。

が、そこはやはり主人公。

これも当たらないだろうなーと半ば諦めムードの中で繰り出した大悪司が炸裂、

何とか勝利を収めて無事にエンディングを迎える事が出来ました。

エンディングの感想は、もう一言ズバリで「さっちゃん」です。

次。

次、私は必ずさっちゃんを幸せにします。大王様に誓います。ま〜べら〜す。

もう悲しい思いはさせないからな、さっちゃん・・

いやね、本当はプリシラなんかどうでも良かったんだけど、一回お情けで会ってやったら何かイベント始まっちゃって。後はなし崩し的にさー、分かるでしょ?ほんと、あんなパツキンなんて何とも思ってないよ?本当だよ?


と、今すぐにでも殺ルートにダイブしたい所なのですが、しばらくプレイはお休みします。

もう精も根も尽き果てました。

ええ、文字通り精も根も。

精も根も尽き、そして果てたのです。(一回言えばわかるよ

フー。

・・・。

はー。

・・・。

さっちゃん・・・・・か。

・・・。

13歳・・・だったよな・・・・

大丈夫なのか・・・いや・・・大丈夫なんだよな・・多分・・・・・・








・・・・・・13歳、か・・・・・・

7/10

俺はひょっとしたら・・とんでもないゲ−ムに手を出してしまったのかもしれない・・。


このゲームをプレイし始めてから、


睡眠時間が減り・・


ホームページの更新が滞り・・


椅子に座りっぱなしで腰が痛くなり・・


ハッスルし過ぎでアレが痛くなり・・(何が


とにかく、コレのお陰で日常生活に大きな支障が出ている。


今日はとうとう、通院までサボってしまった。なんてこった。


・・ヤバい。暫く、この生活から抜けられそうもない。





大悪司。


現在二週目、イハビーラルート進行中。
PM攻略中いきなりイハビーラ軍団が攻めて来やがりまして、かなり愉快な事態に陥っています。
しかもそれと時を同じくして、パナジに海の動物さんたちが続々と上陸中
忘れた頃にやってくるのはいいのだが、ちょっとはTPOってモンを考えやがれ!地味に強いぞ、うみねこ!
という訳で、PM・イハビーラ・シーアニマルと3つの軍勢に包囲されて、いつ詰んでもおかしくない状態ですコンチクショウ。

それにしても・・はぁ。面白い面白いとは聞いていたが、まさかここまで熱いとは。
流石に10万人以上の睡眠時間をガリガリと削っただけありまして、大した中毒度です。
それと膨大なボリューム。もう20時間近くやっているのに、CGはまだ2割も埋まっていません。なにごとッ!?
Hシーンは総計、少なくとも150以上。絶対全部見てやります。

キャラクターもげっぷが出るほどウジャウジャいますね・・100人は優に超えているでしょう。
今のところ一番気に入っているキャラクターは「炎どん子」です。

どんどんどーん、どんどんど〜ん・・・♪
どんどんどん、どんどんどーん・・・♪
・・・きききーっ。
ぶれーきぶれーき、とうちゃくー!

どんどんどーん、どんどんど〜ん・・・♪
そんなわけで、悪司しゃん、おいーっす!

悪司「今から抱いてやる」

・・・・・・・・。
・・・・・にゃ〜・・・・
悪司さん・・・・・
・・・・・・すき・・・・・・

悪司「俺もどん子の事が好きだぞー」

うそだー、悪司しゃん、今だけのくせに・・

悪司「おう、その通りだ」

えへへ、でもどん子それでもいいの〜♪
悪司しゃん、すき〜〜〜〜〜♪







超癒されましたよ?
何つうか好きだ、どん子。いい・・どん子いいよ・・。


二番目は殺。

「私の名前は、岳画殺。殺すと書いてさつと読む」


さっちゃん、とても13歳とは思えない痺れるセリフ。一発で惚れました。
今の所のベストセリフ賞はダントツでこれ。
「殺すと書いてさつと読む」
イイ・・カッコイイ・・

まだ、仲間にした事が無いキャラクターの中で期待しているのが「不動明」。
彼女は前回、そして今回と余裕でぶっ殺してしまってるので次回は気を付けよう。
そう。次回こそは絶対、コマしてみせる。

という訳で、大悪司オオサカ掃討記第一報はここまでにしておきます。いまからマンボウと戯れなくてはならないので。
では。

6/20

1998フランス大会8強

ブラジルvsデンマーク
オランダvsアルゼンチン
イタリアvsフランス
ドイツvsクロアチア



対して、今大会は

ドイツvsアメリカ
スペインvs韓国
イングランドvsブラジル
セネガルvsトルコ




やはり・・何か物足りない顔ぶれ。
優勝候補の筆頭フランスの予選敗退から始まり、
ポルトガル、アルゼンチン、イタリアと実力国が早々と姿を消してゆくまさか、まさかの波乱続き。
敗退組でトーナメント組んでやったほうが盛り上がるんじゃないか?
と、思わずこういった失礼な考えが浮かんでしまう。

だけど・・こうなったら、もう最後まで波乱づくめでいっちゃいましょう。
一番面白いのはアメリカの優勝。
既に野球とバスケットで世界を独走しているスポーツ強国が、サッカーの頂点にまでたってしまったら。
視聴率2%という逆の意味で驚異的な視聴率を記録するほどサッカーに無頓着な米国国民も、これは注目せざるを得ないでしょうな、
多分。

いや、でもさすがにアメリカの優勝は無いだろう。

と言い切れないのが今大会の怖いところだ。
今の段階で充分過ぎるほどのアップセットは起きている。もはや、何があってもおかしくはない。


私の優勝予想は開催前と変わらずブラジル。
まだベッカムの本当の凄さを見た気がしないし、オーウェンの快速ドリブルもまだ見ていたいので応援したいのはイングランド。


そんな訳で遂に・・遂に!今日は全世界注目の、事実上の決勝戦とも言われている両国の激突だ!楽しみだ・・実に楽しみだ。

ロナウド、カルロス、ロナウジーニョ、リバウド、オーウェン、そしてベッカム・・
これしか名前が挙がらないが、彼らのベスト4のしのぎを削る熱い戦いが早く観たい・・





って、よう。


こんなビッグゲームも15時の試合開始かよう!
なんだそれ!帰ってきたらとっくに終ってんじゃないかぁ!!




ぬぬぬぬぬ・・




・・日本−トルコ戦といい、この試合時間は日韓の社会人に喧嘩を売っているようにしか思えないぞ・・

6/15


1975年ロンドン生まれ。


「サッカー発祥の国」イングランドの主将を務め、
自国サッカーリーグの強豪クラブ「マンチェスター・ユナイテッド」に所属する天才ミッドフィルダー。

その右足から繰り出される正確なクロスは
ポルトガル代表のルイス・フィーゴと並んで世界最高水準。

今でさえサッカー界で最高の人気と実力を誇る彼だが、
必ずしもその経歴の全てが輝かしいという訳ではなかった。


98年、W杯フランス大会。
決勝トーナメント1回戦対アルゼンチン戦において、彼は大変な失態を演じてしまう。
相手のラフプレーに対して激昂し、その選手を蹴り上げるという考えられない報復行為で一発退場処分。
イングランド敗退の戦犯者として国中の批判を浴びた。


しかし、のちに彼はその汚名を恐ろしいまでの実績をもって返上する。


悪夢のW杯の翌、99年。
彼は『魔法の右足』と称される前述の正確無比なクロスと強烈なフリーキックで
「プレミアリーグ」「欧州チャンピョンズリーグ」「FAカップ」を総ナメして三冠を達成、
またトヨタカップでもクラブを世界の頂点に導き、自国だけでなく世界中の賞賛を浴びた。


男の快進撃はそれだけに留まらない。
「W杯一次リーグ突破より難しい」とも言われる欧州予選、
その土壇場で見せた彼のパフォーマンスは正に奇跡と言ってもいいものだった。


予選最終節の対ギリシャ戦。
後半ロスタイムに起死回生の30メートル同点FKを決めて母国を本大会出場に導いたのだ。
この試合に敗れれば予選敗退もあり得た“イングランド絶体絶命の危機”を救ったこの男に、98年の失態を罵る者はもういない。

もはやイングランド代表にとって無くてはならない存在。
イングランド国民にとって、あと彼に望むものと言えばW杯優勝・・
ジュール・リメ杯だけなのだ。


年収は10億円を超えるとも言われ、マンチェスターに構える豪邸は人呼んで「ベッキンガム宮殿」。凄い名前だな
身長180センチ超、スタイル抜群、甘いルックス、抜群のファッションセンス、他人を思いやる優しい性格、
そしてサッカーの実力は最高峰。


全てを兼ね備えた、
世界最高のオトコ







らしいぞ、デヴィッド・ベッカムは。


先日の飲み会。
自称ベッカムフリークの同僚に、彼の話を振ったのが熱狂の始まりだった。

水を得たように
目を爛々と輝かせて
アルコールも回りに回っているのか口も滑らか

怒涛の勢いでベッカムの魅力を聞かせていただいた。
他にも色々聞かされた気もしますが、記憶しているのはここまでです。

今、一つ思い出したのがベッカム・モヒカン騒動。
今の中途半端なやつではなくて、モヒカンそのものの髪型にした事があったらしい。
その時は世界中の女性ファンが悲嘆に暮れたとか。
これには大ウケでした。そういえばニュースでそういうの流れていた気もするが・・そうか、アレがベッカムだったのか

「じゃあ、その時はアナタもがっかりしたんだ?」

「イヤ!カレだったら何でも似合う!」

「あ、そ。スキンヘッドでもか。アフロでも許せるか」

「許せるっ」

「ベッカムだったら何でも許せるんだ」

「そうそう。ベッカム様なら何でも許せちゃう!」

「そうか。じゃあセクハラも“ベッカム様”ならOKか」

注:セクハラ…自社はセクハラに対してとても厳しい。
肩に手を触れただけで役職を降ろされた人もいるほどである。
なのでこうした軽軽しい発言も、勤務中では厳禁。
言われた本人が気にしなくても周りが(特に総務の連中)が許さない。
全く、何てやりにくい職場だ


「きゃー!わたしからお願いしたいくらい!」

「あ、そ」

「触れられただけでイっちゃう!」

「あ、そう。じゃあ俺もしていい?」

「調子に乗らないで。どうしてもって言うんなら金を払いな」

「あ、そ。」


酔っぱらった勢いであわよくばと思ったがいきなり素に戻りやがったか。
現実はそんなに甘くない・・と胸中で舌打ちを打ちながらも、熱い話を聞けたから良しとする。




イングランドの至宝ベッカム、左足甲を骨折。W杯出場は絶望的か



デビッド・ベッカム・・
私がこの選手に注目をし始めたのは、4月頃に報道されたこの新聞記事を読んでからでした。
政治的にもサッカーにおいても、そしてベッカム本人にとっても因縁のあるアルゼンチンとの対決を楽しみにしていた矢先であっただけに・・
ショックは大きかった。完治には二ヶ月近くもかかる重症。
確かにW杯には間に合わないかもしれない。


しかし。何とベッカムは一ヵ月後にはギブスを外し、歩ける状態にまで回復していたと言う。
何でもMAN-Uチーム専属医療チームの画期的な治療システムの功績もあったらしいが、
それを可能にしたのは何を置いてもベッカム自身の意思の強さに他ならない。


この事実を知って、尚且つ同僚のベッカム賞賛に感化された私にとって
決勝トーナメント一回戦の彼の活躍には目を見張るものがあった。
イングランド三得点のうち、二得点は間違いなくその魔法の右足によるものだった。


胸の奥から、熱く込み上げてくるものがある。
逆境を撥ね退け最大の場面で最高の仕事をする・・何てハートの熱い男なんだろう。
見た目の甘さに隠された不屈の闘志。私はそれをデンマーク戦のベッカムから確かに感じた。


次日の朝刊に載っていた、左足を気にするベッカムのスナップ。


これを見たとき思わず涙が零れそうになった。
まだ足の状態は完全と言える状態ではないのだろう。
それどころか痛みはまだあるに違いない・・当然だ。
ほんの二ヶ月前に骨を折っているのだから。
それでもこの男は次戦のピッチに立っているのだろう。


今回のW杯を見ていて、改めて感じたのがサッカーという競技の苛烈さ。
凄まじいスピードで選手同士が衝突するシーンが多く、
顔を苦痛に歪めながら倒れている選手を見ない試合は無い。
いつ大怪我をしてもおかしくない危険に、選手達は常に晒されている。

彼はそれに加えて足を負傷していると言うのだから、その危険も尚更だろう。
もし同じ箇所を痛めたとしたら・・今度は選手生命にも関わるかもしれない。
それだけで済めばまだいい、日常生活にも支障をきたす恐れだってある。
恐ろしくは無いのか?逃げ出したくならないのか?と思う。
それでもベッカムは国民の夢を背負って、危険と隣り合わせのフィールドに姿を現すのだろうな・・

次の対戦国は優勝候補の大本命ブラジル。

もう賭けなんてどうでもいい。

俺は、この男の姿をもっと長く見ていたい。


6/14

昨日の会議終了後、本社や関連会社内で野球チームを最近作ったという話が出てきました。

「ともくんは野球経験あるの?」

「ええ、中学までならやっていましたよ」

「へえ!あ、そうなの!どんなところ守っていたんだ?」

「足と肩だけは良かったのでポジションは主にセンターでした。
一度ピッチャーやった事もありましたがコントロールがサッパリだったので
すぐに降ろされましたけどね」

「よし!じゃあエースはともくんに決まりだな!」

「いや、だからストライク入らないか

「サイズは?うーんLくらいだな。じゃあユニフォーム作っておくから。
スパイクやグローブは自費ね!
大会が七月末にあるから予定空けといて」

「あのですね

「怪我だけはするなよー、エース君!がははは!」




おいオヤジ、人の話をちっとは聞きやがれ。




どうする・・本番で恥をかかないかどうか今から心配だ・・。


6/13

ワールドカップには魔物がいる

とはよく聞く言葉ですが・・今大会には特に多く潜んでいたようです。>魔物

フランスに続いて、南米予選において比類なき強さを発揮した
アルゼンチンまでもが一次リーグ敗退というのは開催前には予想だにしなかった結果。
私にとって衝撃以外のなにものでもありませんでした。


しかしその度合いは、選手自身やアルゼンチン国民が受けたものの比ではないでしょう。
サッカーに対する思い入れが強い国だけに、
前々大会で起きたような凄惨な事件がなければ良いのですが・・



6/12

おはようございます。

フランスの一次リーグ敗退が決まりましたね。

結局ジダンのプレーをリアルタイムで見る事は出来なかったか・・残念。

(ていうかこのフランス戦は昨日地上波で放映されなかったとか。
新聞を読んでない事がバレて、ちょっと恥ずかしい)

職場の優勝国予想でフランスに賭けた者ども(その数、実に6割強)はかなり意気消沈していました。
それを尻目に、他国予想者はほくそ笑み。

「最大の障壁が消えた!」

・・と喜びつつも、その表情はやはりどこか寂しげ。

決勝リーグ進出国が決まってから、改めて賭けをし直そうかなぁ・・

6/11

今日ほど、会社をサボりたいと思った事はない。

おはようございます。昨日に引き続き出勤前の更新です。

許された時間はたったの十分間。

モーニング・コーヒーをすすりながら、時間を気にしつつの更新作業と言うのは
なかなかスリルがあるものです。

昨日は危うく遅刻するところでした・・危ない、危ない。
とかいってる間にもう5分が過ぎている。

そして、何を書こうと考えている内にもう3分が。

あーもう時間が無い!

とりあえず今日はコレにて!

6/8

日本勝ちましたね・・。

昨日は家族全員で大騒ぎでした。
普段、スポーツと言えば相撲しか見ない婆ちゃん
(セブンスターをスパスパ吸う素敵な90歳)
でさえ大声で応援していたからな・・。

正直、予選リーグ全敗で終るだろうな。

と内心思っていただけに意外。これは意外。
ごめんなさい。まさかここまでやるとは思っていませんでした。代表の皆さん、スミマセン。


この勝利で1次予選通過の公算がかなり高まってきました。
後は1位通過か2位通過になるのかが大きな問題となっている訳でして・・

1位通過だと決勝トーナメント緒戦の相手はブラジル
2位通過だとコスタリカ。(か?今の勢いからすると)

この差は大きい。とてつもなく大きい。
ま、それには今日行われるチュニジア−ベルギー戦の結果にも大きく左右されるわけだが・・

この試合の開始時刻が18時。意地でも定時に上がらなければ・・

あ!って言ってる間にもうこんな時間!やばい!ってな訳で行って来ます!




100MB無料ホームページ可愛いサーバロリポップClick Here!